断腸亭料理日記2004

エビカレー

2月27日(日)第一食
チューボーですよ!、再現シリーズ(?)。
今日は、エビカレー

前回は、「ワタリガニと春雨の土鍋煮込み」であった。

全国で、どのくらいの人々が、その日、あるいは翌日、
再現に挑戦しているのであろうか。
実は、ワタリガニはTVが終わってすぐ、作ったのであるが、
翌日、合羽橋の業務用食材を売っている店を覗くと、
緑豆春雨と、沙茶醤(サーチャージャン)、が売れているようであった。
同じような人間は何人もいるようである。

さて、今回は、翌日。
朝起きて、足りないものの買出し。
えび。これは、ハナマサでブラックタイガーではなく、
インド産のホワイトエビ、なるものが、多少安かったので、
これを。

それから、トマト、ししとう、ピーマンなどの野菜。
スパイスは、アジョワンシード、グリーンカルダモン、
カストリメティーは、聞いたこともなく、あきらめ。

さて、作る。

TVでは、チャパティを作っていたが、これは省略。

エビは、凍っていたので、水で解凍。背ワタ取り。
ホールトマト、にんにく・しょうが、カシューナッツのペースト作り。

玉ねぎのみじん切りが入らない、
インドカレーのレシピは、初めてである。
いつも、みじん切りと長時間の炒めで、四苦八苦していた。
また、ミキサーというのも初めてである。
これは、手軽である。

ホールトマトは、缶詰のものをミキサーでそのまま粉砕。
カシューナッツと、にんにく・しょうがは、水を入れてミキサー。

さて、スパイスの炒め。

これは、焦げやすい。(ベイリーフが焦げてしまい、やり直した。)

TVではホールを使っていたようだが、
ガルダモンなど、なかなかホールは売っていない。
拙亭にあるものもパウダーである。
シナモンと、ベイリーフ(ローレル)以外は、パウダーを使う。
にんにく・しょうがペーストを加え、炒める。
ここも、焦げやすい。
赤唐辛子、コリアンダー、クミン、パプリカ(すべてパウダー)を
加えさらに炒める。
TVのレシピでは、ここで、塩であった。
カシューナッツは、おつまみ用のものを使っており、
塩が入っているので、塩加減は、最後にする。

レシピでは、トマトピューレと、ホールトマトを、使い分けているが、
今一つ、理由がわからない。
ピューレは省略。カシューナッツ、ホールトマトを入れ、
砂糖、お湯を入れ、煮込む。

野菜とえびの炒め。
軽く、塩胡椒で、下味をつけておく。

カレーの味見。

やはり、若干、塩気が足りない。
足しておく。

自分で、スパイスを合わせ、インド風のカレーを作る場合、
塩加減がポイントになる。
日本人の場合、基本的に、スパイスに慣れていないため、
スパイスの強さに気を取られ、塩気がわからなくなることが多い。
そこで、どうしても、塩を少なめに、してしまいがち、なのである。

今回は、塩を足すと同時に、レシピにはないが、
ダシとして、固形のコンソメも1個入れる。

無塩バター、生クリームを入れ、炒めた野菜、えびを
合わせる。

終了。

見た目は、なかなかよい感じである。
冷飯があったので、レンジ加熱をして、食べてみた。

なかなかよいのであるが、かなり酸味が強い。
TVのレシピの半分の量を作ったのだが、
ホールトマトが、水煮缶で2缶。
さらに、生のトマトを1個が、えびと一緒に炒めて入っている。

再度調整、塩と、生クリームを追加。
まあまあよいか。

えびと、トマトの酸味が合うのである。
そういえば、中華のエビチリも、同じである。

えびは、さほどに安いものでもないが、ドカドカと入っていると
よいかも知れない。

また、ご飯で食べたが、インディカ米であればともかく、
普通のご飯では、あまり合ってはいない。
チャパティでなくとも、せめて、
パン(トーストでもよい)がよかろう。

ともあれ、何度か作らねば、自分のものにはならない。

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