断腸亭料理日記2004

三田・立ち呑み

串揚げ・たけちゃん

3月9日(水)夜
さて、立ち呑み(飲み)である。

立ち呑みというと、
東京では、ガード下などが決まりものになっている。
新橋から、有楽町の間。

筆者は詳しくないが、神田駅界隈。浅草橋にもあり。
また、御徒町。

立ち呑み自体は、もちろん他にもあるのであろうが、
ガード下が決まりものか。

そして、さほどに安くもない、ものになっている。
ちょっと有名になってしまうと、ということであろうか。
立ち呑みから、居酒屋に発展してしまっている、というのもあろう。

ほんとの立ち呑みで、(というのもヘンだが)
筆者の呑み屋リストのなかには、なかなか、よいところがない。

筆者の会社(工場)のすぐそばにも、
酒屋の片隅にナイショのカウンターがあり、
缶詰や、魚肉ソーセージでワンカップ(それも焼酎)を呑む、
という、すごいところもある。
さすがに、ここまではいけない。

考えてみると、東京の立ち呑み、あるいはガード下、などと言っても、
いろいろな形があり、いろいろな呑み方がある。
(定義が難しいが、探訪してみるのもよいかもしれない。
深そうである。)

大阪には、串揚げの立ち呑みがある。
以前から気になっており、訪れた時に、入ったことがあった。
梅田などの、きれいな、地下街に、突然、立ち呑みの
串揚げや、がある。
これがまた、昼間っから、賑わっている。
サラリーマンのおじさん、が呑んでいる。
この人達はなに?と、いう疑問も湧いてくる。
(もっとも、この疑問は伝説の立石仲見世「宇ち多゛」
などを見ると、消し飛んでしまうが・・・。)
(蛇足だが、名古屋では、駅の立ち喰い「きしめん」や
が、立ち呑みや、にもなっている。これも、おもしろい。)


ともあれ、よい人生である。

前置きが長くなった。
三田、たけちゃん、である。
ここは、正しい、大阪の立ち呑み串揚げや、の形であろう。
田町駅から、慶大へ向かう路地である。

大阪の串揚げは、竹串に揚げる物は比較的小さめに付け
衣は薄く、パン粉も細かいもの。一口で食える。
牛肉が最定番。

店に入ると、生のキャベツが出される。
カウンターには、シャバシャバのウスターソースが
容器に入れられ、串はそのまま、ここへつけて、食べる。
「ソース、二度づけ禁止」と必ず書かれている。

この形すべてを、たけちゃんは、備えている。

そして、筆者は初めて食べたが、どてやき。
本来は、名古屋が元祖ではないかと思われるが、
詳細は不詳。
(名古屋に有名な店があるが、在住時も、筆者は行っていない。
どてやきはよいのだが、味噌かつがダメである。)
名古屋から、大阪、福岡まで、西日本に広くあるようである。

牛すじの場合が多いようであるが、牛モツのこともあるようである。
用は、味噌味の、煮込みなのであるが、串に刺し、
なぜか、どて“やき”、という。

味は甘め。味噌も、赤味噌、白味噌、いろいろあるようである。
たけちゃんは、白味噌(西京味噌)と思われる。

串揚げは、揚げ立てを出される。
串ごと揚げているため、串が熱い。火傷に注意である。

牛、玉葱、たこ、鶏皮、椎茸、、など、食べたか。
燗酒(高清水・コップ酒。升にコップごと入った例の形である。)。
一合。

引っ掛けて、出る。
千円ちょい。

こういう店で、長居をしてはいけない。


常連さんが作られたページかと思われます。


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