断腸亭料理日記2004

四谷・韓国家庭料理・
焼肉・伽耶苑

9月2日(木)昼
午前中、四谷の得意先。

さて、昼、何を食べようか。

相変わらず、体調はイマイチ。
久しぶりに「こうや」
とも思い、しんみち通りへ向かって歩くと
その一本隣りに、韓国料理の伽耶苑(かやえん)を発見。
「チューボーですよ」などにもよく登場しているので
知っていた。(パジョンの回などに出ていたか。)

オモニ(ハングルでお母さん)の家庭料理、
というポジションの店であると記憶していた。
地下の店へ。

12時チョイ過ぎ、ほぼ満席。

相席で座る。

ランチメニュー。
ご飯ものを中心にいろいろ。

石焼ビビンバや、冷麺も惹かれる。
が、一つだけ、真っ赤に、異彩を放つ、ユッケジャンクッパ。

これで、元気を付けよう。

スープと、ご飯が別々に運ばれる。
スープはメニューの写真通り真っ赤。

茶碗に盛られたご飯を、そのまま、スープに入れてみる。
少し少ないかと思ったが、入れてみるとちょうどいい量である。

スープの味は辛いことは辛いが、
見た目ほどではない。

具としては、豆もやし、ゼンマイ、にんじん、にら
などの野菜(ナムル)と、牛肉の細切り。

辛さで汗だく。

今日も気が付いたのであるが、韓国料理、
こうした辛いメニューでも、砂糖が入る。
少し、甘味を感じる。

(御徒町で食べたじゃがいもの入った鶏鍋も、
辛いのであるが、砂糖が入り、甘かった。)

塩気も含め、全体としては、濃い味であろう。

テーブルに置かれているキムチも
食べてみる。これにも甘味が感じられる。

これは、ここのオモニの特徴ある味付けなのであろう。

ここで、東京グルメというお店評価投稿サイトのこと。

この伽耶苑がグーグルで検索して、引っ掛かった。

前からこのサイトは、よく検索で引っ掛かるので、知ってはいたが
ユーザー登録はできても、新規投稿ができなかった。
最近、あの、ライブドアが買ったらしく、やっと投稿ができるようになった。

ここの、同じユッケジャンクッパへのコメントで
「旨みがなく、味が濃くて、文句を付けた」、というものがあった。
好みであるから、否定はしないが、
こうした、エスニック料理の場合、それがネイティブな味である場合もある。

ここ、伽耶苑の場合は、オモニの家庭料理、と、いうことを、
掲げていることを考えても、そうなのではないだろうか。

日本で営業するのであれば、日本人の舌に合わせろ、という議論も
あるかも知れぬが、まあ、それも、いまどき、どうであろうか。

東京ほど世界中の料理が食べられるところも
世界の都市の中でも珍しいのではないかと思う。

最近はそれだけではない。
より、ディープなネイティブな味に近いものも東京では、食べられる。
それが、選択肢の広い、東京のよさでもある。

味が合わなければ、行かなければよいだけである。

それが、本当にまずいのか、そういう味なのか。
正しい評価基準も持っていたいと思う。

伽耶苑

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