断腸亭料理日記2004

どぜう・浅草・飯田屋

11月23日(火)第二食
なにか、和風江戸ものシリーズというのか、
昨日が、お多幸、今日は、どぜう、である。

泥鰌(どじょう)であるが。
どぜう。

これは、かの有名な、駒形どぜうの、初代だかが、
わざと、こう書いたのが、始まりらしい。

旧カナ遣いでも、どぜう、ではない。

「どじやう」もしくは「どぢやう」と書くのが正しいハズである。

閑話休題。

ともあれ、晩秋は、どぜう。

夏はもちろんよいのだが、、うなぎもそうだが、
泥鰌も晩秋でもよいであろう。

妻が、「泥臭い」と言って今一つであるため、

あまり積極的には、行っていなかった。

今日は、駒形ではなく、西浅草、国際通り沿いから
合羽橋通りへ入ってすぐの「飯田屋」へ。
ハトバスコースの駒形に比べると、こちらの方が、
落着いている。

店の前に、なまず鍋、の張り紙。
「おお、なまずも、この季節であったか。」
筆者、初めてである。

下足から、入れ込みの座敷へ。

ビール(ヱビス)。なまず鍋一人前と、
妻が食べられなかった場合に、やまかけも、頼む。

運ばれてきた。

なかなか、、、すごい。ひげの生えた、顔の部分が
そのまま入っている。

おわかりになるであろうか?
右上が顔である。

焼豆腐、ねぎと共に、甘辛の割り下で煮る。
15分と、言っていた。

よく煮た方が良さそうである。

煮えた。
皮の部分は、さすがに、泥臭いが、身は、淡白な白身で
けっこううまい。
ちょっと、鰈の煮付けのような、感じである。

皮も、煮ていくうちに、トロトロになって、
コラーゲン質というのか、これが、なかなか、うまい。

一人前を二人で食い終わり、
泥鰌も、ぬき(開いて、頭を落とし、骨を抜いたもの。)を一人前。
ぬき、であれば、かなり食べやすい。

お酒、お燗に代える。(ここは、月桂冠であった。)

また、ねぎを、しこたまかけて、食べるのが、うまいのである。

泥鰌など、こうして食べると、ありがたい感じであるが
魚屋でかなり安く買える。
開いて、骨を抜くのは面倒だが、ぬき鍋¥1500は
いかにも高い気がする

以前には、家でもよく食べたものであった。

しかし、なまず。なかなかに、めっけもので、あった。

地図


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