断腸亭料理日記

鶏と大根の鍋

1月12日(
今日は、昼から外出。

雪である。
初雪。
だが、1時間程度で、みぞれから、雨に。

しかし、寒い。
寒がりなのか、なにか、外を歩いているだけで、
寒さで、かき氷を食べたように、頭が痛くなる。

夕方、帰社。
9時、会社を出る。
雨だが、まだ寒い。

なにを、食べよう。
もちろん、温かいもの。
鶏と大根の鍋が、いい。

これは、もともと、池波正太郎「仕掛人・藤枝梅安」がもとである。
基本は、出汁のみで、茹でた大根を、しょうゆだけをかけて食べる。

大根のうまさを味わう、鍋である。
池波先生は、この作品を書いていた頃、凝っていた食べ物のようである。

池波先生によると、出汁は、昆布が基本だが、
鶏でもいい。

具も、大根のみが基本だが、
入れるとすると、、油揚げ、あさり、鶏。
ただし、1品のみ。

いろいろ、試したが、筆者は、鶏が気に入った。

大根を買って、帰宅。

例によって、雑煮用の鶏がまだ、凍っているので、(1.5kgぐらいあったようである。)
解凍。

皮だけを取り、土鍋に小さめに切った大根と共に入れ、
出汁を取りながら、茹でる。
20分程度で柔らかくなる。

その間に、火鉢に火を入れ、鉄瓶を温める。

大根に竹串を指刺し、煮えたのを確認。
皮からは、脂と出汁が出ている。
残っている、鶏肉を入れ、火を通す。

土鍋を持って、座敷へ。
土鍋は、お膳に置き、火鉢の鉄瓶では、燗をつける。

これが、長火鉢(よく、時代劇に出てくる、木製の長方形のもの)であれば、
鍋をしながら、燗もつけられる。
いつかは、欲しいものの、一つである。

作法通り、大根と、鶏にしょうゆをたらして、食べる。
燗酒。

出汁は最後に、れんげで取って、飲み干す。

まったく、温まる、食事である。
 
 

※平均点  2.583      合計 36人

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