断腸亭料理日記2007

銀座・北京ダック・全聚徳

4月8日(日)夜

今日は、遅ればせながら、昇進祝い?!。

内儀(かみ)さんと、飯を食いにいくことになった。

4/1で、ほんの、すこぉ〜しだけ、偉くなった。
(まあ、この年にしてであるから、目出度くもないのだが、、。)

お祝いといえば、鮨か、はたまた、ステーキか?

日曜に、やっている鮨屋というのも、なかなかない。
松波も日曜は休み。

ステーキも、さほど珍しいものでもない。
すき焼きは、この前食ったし。

中華?

中華で、東京で「これは!」という、ところはどこだろうか。
文春の「東京いい店」をパラパラめくっていると、
赤坂璃宮か、維新号本店か?、福臨門?、、、、
、、と、見ていると、『全聚徳』があった。

全聚徳、といえば、北京ダックである。

ご存知の方は、さほどはあるまいが、
これに載っている、と、いうのは、今の東京で、有名、
話題なのであろう。

東京に進出してきたいたのか。
知らなかった。

全聚徳は、ぜんしゅとく、と、読む。
北京では名の知れた店。

実は、筆者、もうなん年前になるのであろうか。
北京のこの店で北京ダックを食べたことがあったのである。

これが、その時の、テーブル。
1997年。ちょうど10年前、で、あった。

上の写真では、縮尺がよくわからぬかも知れぬが、
確か、これで、半羽。
とにかく、量が多く、3人でいったのだが、食べきれず、
持ち帰りにしてもらった。
そして、憶えているのは、ベトベトの脂。
かなりヘビーであった。
大陸というのは、こういうものか、と思ったものであった。


これは、店の前。
こぎたない、とまでいうのは、言い過ぎかもしれぬが、
まあ古ぼけた、大きなアヒルのキャラクター人形が
店の前に置いてあった。

値段は、つまびらかに憶えていないが、
安くもなかったと思うが、高級店、という感じでもなかった。
北京では、なん店舗かある、チェーンであったかと思う。

その、全聚徳が、銀座にある。
これはいってみなくては、で、ある。

一応予約し、18時。
銀座線で向かう。

銀座駅で降り、中央通り東側、角のライオン(日産)のビル、
その隣が、コアビル、その隣の
ワールドタウンビルというビルの6階。

エレベーターであがる。

さすがに銀座である。
ゴージャスで、落ち着いた内装である。
先の、10年前の、北京のこの店とは大きな差である。

喫煙席に着き、
まずは、ビールをもらい、
以前に頼んだ、北京ダック、半羽。
オードブルに、きゅうりの甘酢。

北京ダックを巻く皮と、甘味噌、ねぎまで、
別オーダーらしい。

北京では、食べ放題であった、ように思う。

きゅうり。

お洒落に盛付けられている。
味は、かなり甘い。

さて、きたきた。

テーブルサイドまで来て、切れ分けてくれるようだ。
北京では、こんなサービスはなかった。

と、パリパリの皮の部分だけ、別にして、
グラニュー糖をかけて、出してくれた。


こんなに砂糖をかけるのは、びっくり。
見たことがない。
食べてみると、これがまた、うまい。
重ねて、びっくり、で、ある。

さて、切ったものをテーブルに載せてくれた。


、、、、ん?

あれ、、、、。

持っていってしまった。

いやいや、、、、。

切り分けた骨やらにまだ、身が残っているように思うのだが、、、。

上の写真では定か、で、はないが、、、
もっと、肉があったように思う。
現在、日本には中国のアヒルは輸入できないらしい。
このため、カナダ産のものだという。
このため、以前に北京で食べた、ベトベト、の
アヒルではないのはまだよいが、まだ肉が付いているように
見える骨も持っていってしまうのは、ちょっと、待ってほしい。
えー?あれはどうなるのか?

なにか釈然としないまま、とりあえず、北京ダックを食う。

これは、むろん、うまいのだが、
内儀さんと二人で、「納得がいかない」を連発する。

どう考えてもおかしい。
半羽であれば、骨ごとそこに置いていって、しかるべきである。
食べないのであれば、それはそれで、
あとはどうしてもらってもよい。

骨にはまだ、どう見ても、肉は残っている。
あれはどうするのか。
出汁にするのか。はたまた、あんたたちが食うのかい?
そういうセコイ商売をしてもよいのか?

いやいや、そういうことをいう、こっちがセコイのか?

納得がいかないまま、まだ、物足りないので、
麺を頼み、腹は満たす。


さて。これはどういうことだったのだろうか。

間違いなく、同じ半羽でも、北京では、
もっと食べきれないくらいの、肉があった。

そして、骨にまだ肉が付いているものを持っていかれた。

銀座に店を開くということは、こういう上品(?)な
商売をする、と、いうことなのか。

皆様、是非、北京の全聚徳へいってみて下されたい。
ベトベトだが、食べきれない、本場の北京ダックが食べられる、
ハズである。

(納得がいかなぞ〜〜!!、全聚徳銀座店!!)



HP


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