断腸亭料理日記2008

断腸亭、中東ドバイへ行く その1

さて、明日から、一週間に二日加えた、
夏休みも終わり、私は平常の生活が始まる。
皆様、夏休みは、いかがお過ごしだったろうか。


表題にもある通り、私は今年の夏休みは、ドバイへいってきた。
ドバイとは、ご存知の中東のドバイ、で、ある。

自分でもそう思うが、おそらく、読者の方の90%以上は、
え?、なんで、ドバイなどへ?、と思われるであろう。

普段、私が書いていることと、ほぼ180度違う世界ではないか?!と。

あるいは、なにもこんな暑い時に、さらに暑いところへいかなくても、
という方もあるかもしれない。


ドバイは、中東、UAE、アラブ首長国連邦の首長国の一つ。

皆様ご存知の通り、今、発展しきり。
高層ビルの建設ラッシュやら、
椰子の木や世界地図の形をした人工のリゾート島を造り、
分譲をしたり、世界一、七つ星の超高級ホテル。
かのホリエモンなども通ったともいう、世界でも屈指のバブリーなところ。

私達の世代は、社会に出て間もない若い頃、
バブル時代、というものを経験している。
だからであろうか。
本質的には、こうしたものへの免疫というのか、経験があり、
ある面では、愉快なものである、ということを知っている。

(おそらく、私達よりも下の世代は、むしろ、忌避すべきもの、
あまり頭のよい人のすることでない、
という感覚の方が強いかもしれないが。)

また、ある程度、私達は、お金は使うものである、というような感覚も、
こうした時代に、ついている、ようにも思われる。

ともあれ。
行って見てみなければわからないこともある。
内儀(かみ)さんとともに、経験のためにも、行けるのならば、
行ってみよう、ということになったのである。

また、もう一つ。
この1、2年、内儀さんも私も、十分、働いた。
少しぐらい、休んでもよいであろう、というのもあった。

といったわけで、ドバイ行き。

ドバイの航空会社、エミレーツ。
これは成田にきておらず、羽田から、関空経由。

関空は23時発。
ドバイまで直行、9時間半ほど。

呑んで食って、寝て起きたら、もうインド洋に出ていた。
アメリカよりも近い。


これは、復路の、
機内で表示される飛行経路図であるが、
見てわかるように、北京から西へ西へ。
ウルムチやら、中国の西方、ウイグル上空を通り、
南下、パキスタンに入り、ちょうど、
パキスタン、アフガニスタン国境に沿ったあたりを南下、
インド洋、オマーン湾に出て、アラビア半島のドバイ、という。

考えてみれば、このルートは、シルクロード。

中東といえども、アジア。こんなに近かったのか。
正直、そんな感想である。

関空からのエミレーツ航空はほぼ日本人で満席。
現地時間、早朝着。

と、驚いたことに、ここドバイで降りたのは、
2割程度もいない。ほとんどの日本人がトランジット。

彼らはアフリカ方面へいくようなのである。
日本から、この先、エジプトを始めアフリカ方面へ行くには、
ハブ(中継)空港として、ドバイは好都合なのであろう。
また、その人々は主として、学生風の若い人か、
60歳以上と思われる、年配のおとうさんおかあさん。
こうした人々に、アフリカは人気なのであろう。
なんとなく、わかるような気もする。

さて、我々。

イミグレーション。
係官が、あたり前だが、例の白いアラビア服に、
頭には黒い輪っかと、ベールのような白い布。
アラブへきたぞ、という感じである。
ロビーでも、女性は全身黒で、顔は目だけ出した民族衣装。
(アラブの人々、特に女性には、
むやみにカメラを向けてはいけないと、
ガイドブックには書かれている。)



旅程の全般は自由にしたのだが、
一日目は、旅行会社主催の市内観光が付いている。

荷物を引き取り、ロビーに集まる。
一行、20人弱であろうか、が、現地ガイドの声で集合し、
市内観光のバスに乗る。

朝食は、モール・オブ・エミレーツ、というホテルを併設した
巨大ショッピングモール。
(後述するが、ここにはなんと、人工雪のスキー場まである。)

ここまで、近代的な、ハイウエー、高層ビル、建設中の世界最大を
目指す、ドバイタワーなどを見つつ、で、ある。
なるほど、テレビで視ていた通り。
海岸沿いの真っ平な砂漠に、あり余るオイルマネーで海水を淡水化し、
緑青々と茂る緑地を造り出し出現した、未来都市。

モール・オブ・エミレーツにバスが着き、外へ降りてみると、
なるほど、まだ、朝の6時台であるが、もう既に、相当に暑い。
いや、ただ暑いのではなく、湿度がかなり高い。
聞いてみると、ここでは、ほとんど夏は、気温は40度以上、
海のそばだからか、湿度は100%だという。
日本の高温多湿、なんというものではない。
噂通り、かなり過酷のようである。

ホテルへ入る。

入ると、うって変わって、相当に冷房が効いている。
むしろ、これは寒いくらい。
これはこれで、日本人には、なかなか、慣れないものがある。

お定まりのバイキング形式の朝食。
内容は、日本食などもあるが特段、書くべきものはない。
(なにか変わったものがあったのかもしれぬが、
気が付かなかったのかもしれない。)



地図


さて、今日はここまで。
『断腸亭、中東ドバイへ行く』続きはまた明日。



(P.S. 今年は、カメラを失くしませんでしたので、
最後まで、写真を掲載できます。)



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