断腸亭料理日記2008

箱根・富士屋ホテル

1月13日(日)昼

箱根、二日目、朝飯の後、風呂に入って、ごろごろ。
昼飯は、なににしようか?

昨年は湯本の洋食屋などにいっている。

宮ノ下の、富士屋ホテル!

宮ノ下は、福住楼のある塔ノ沢から、一号線を登り、
大平台があり、その次の温泉郷になる。

富士屋ホテルは、福住楼よりも古い、明治11年創業。

こちらも、国の登録有形文化財。

くねくねとした細い山道の一号線を登って、宮ノ下に入り、
この山の中に、山側に張り付くようにして、大きく、
今見ると、ちょっと怪異ともみえる、和洋折衷というのか、
屋根に、瓦をのせた、不思議な建物群が、現れる。



ホテルは一号線からさらに坂を登るのだが、
坂の下の入口で、ベルボーイのお兄さんが車の整理をしている。
聞いてみると、駐車場は宿泊の人で一杯で停められぬという。
しかたなく、Uターン、さまざま、他の案も考えるが
どれも、ダメ。
さすがに年明けの連休で人が多い。

富士屋ホテルの手前の町営の駐車場に、やっと停めて、
歩いて、ホテルまで。

レストランはいくつかあるが、やはり、
メインダイニング、ザ・フジヤがよいだろう。
内容もさることながら、部屋が素晴らしい。

レストランの入り口で整理券をもらい、ホテルの
メインロビーで待つ。
このメインロビーに、整理券の番号が表示されれば、
順番がきたということのようである。

10分ほどで、入れる。

ここは、窓が大きく、とにかく天井が高い。



そのまた、天井が、凝っている。
お寺のような、(東京の古い銭湯にもあるが)天井絵、というのだろうか、
井桁に組んだ、桟の中に、絵が描かれている。

ガラス窓の上の方には、御簾がかかっていたり。
また、窓からは、別棟のホテルの建物も見える。

これだけで、贅沢な気分になれるのが、不思議、で、ある。

さて、テーブルに座り、筆者は、名物の虹鱒のムニエルのある、
クラシックランチ、¥4500。
内儀(かみ)さんは、ハヤシライス富士屋風¥3000と、
ポテトサラダ¥700、にコーヒー¥600。

まずは、筆者のコンソメスープ。


そして、「富士山の湧き水で育った虹鱒 富士屋風」。
虹鱒のムニエル、で、ある。


これは、池波メニューであったと思う。
ソースが別についているのだが、これが、また、べらぼうに、うまい。
しょうゆが入っているのだろうか、虹鱒のうまみが
こちらにもあり、絶妙、で、ある。

内儀さんのハヤシライス。


ただのデミグラスソースよりも、トマトの酸味がたっている。

ポテトサラダ。


きれいに盛り付けられており、なにが入っているのだろうか、
ちょうど、タルタルソースに入っている野菜のような、
食感があり、うまい。

筆者の肉料理、牛フィレ肉の薄切り マッシュルームソース和え。


こちらは、ノーマルな、デミグラスソースのよう。
これもうまい。

最後はデザートとコーヒー。


チョコレートナッツサンデー。
ナッツは、くるみ。

クラシックというだけあり、オーソドックスで、
どれも、丁寧に、作られているように思われる。

安くはないが、これだけの場所で、
これだけのものが食べられれば、なんの文句もないだろう。

箱根、富士屋ホテル、メインダイニング。
やはり、箱根にきたら、必ず食べにきたいところ、で、ある。



富士屋ホテル



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