断腸亭料理日記2010

焼きそば〜

池波正太郎と下町歩き10月 その1

10月16日(土)朝

さて。

土曜日。

『講座』の日、で、ある。

例によって、早めに起きてしまう。
やはり、ちゃんと食べた方がよいだろう。

冷蔵庫に焼きそばがあるので、
簡単に、例の、慶楽のような、
中華の焼きそばを作ろうと、思い付いた。

肉は、冷凍庫にある豚こま切れ。
野菜は、と、野菜室を見ると、内儀(かみ)さんが買った
セロリが、お亡くなり寸前。

セロリは炒めてもよいだろう。

肉は解凍し、細く切っておく。
セロリも斜めに、細く切る。

焼きそばは、ソース焼きそばの麺だが、
1パック、レンジで30秒ほど加熱。

加熱すると、ほぐしやすくなる。

ほぐして、皿に置いておく。

中華鍋を用意。
煙が出るまで加熱。

油を回し、一度、捨て、再度油を回す。

これから麺に焦げ目を付ける。
中華の焼きそばは、慶楽に限らず、
中華鍋で焦がすのである。

皿に取っておいた麺を、鍋に広げる。
広げたら、お玉の背で、押し付け、平らにする。
鍋肌に触れているところしか、焦げ目はつかぬので
できるだけ、平らにならした方がよいのである。

この状態で点火。
火は強火。

くっつかぬように、時折、鍋ごと回し、中の麺を回す。
この時、麺には手は触れない。

麺から、煙が出てくるまででよい。

焦げ目が付いたら、鍋をあおって、ひっくり返す。
これはそう、むずかしくはない。

もう片面も、同様に、焦げ目を付ける。

OK。

皿に取っておく。

今日は、少し考えた。
炒めた肉と野菜には、とろみをつけようと。

スープ(スープの素と、XO醤を湯に溶いたもの)と
水溶き片栗粉を用意。

再び、鍋を熱し、油を回し、肉とセロリを投入。

炒め、火が通ったら、塩胡椒。
スープも入れる。

ここで、味見。

OK。

堅めの水溶き片栗粉を回し入れ、完成。

皿の麺にかける。
できた。


むろん、慶楽に及ぶべくもないが、
そこそこの、焼きそばができた。

見た目には、いわゆる、あんかけ、までいかぬが、
麺にからみやすい、具、ということにはなろう。

さて。

これから『講座』。

11時、都営線大門駅出口集合。

拙亭からは、大江戸線で向かう。
乗ってしまえば、15分程度。

10時すぎから、着替え始める。
今日は、天気もよいし、まだ暑かろう。
夏物。

6月に着た、青い小紋の単衣ものに、
先月も着た、黒の絽の羽織。

足元は、白足袋に青い蜻蛉の鼻緒の雪駄。

10時30分少しすぎたところで、
大門駅に到着。

待ち合わせ場所は、りそな銀行の前の地下鉄出口。

もう集まっている方もいる。

きてみて初めて知ったのだが、7割は、前期からの
継続の方。(ありがたい限り、で、ある。)

大門駅集合で、終着は、麻布野田岩。

大門は芝で、なぜ麻布の野田岩か?
そう思わる方もおられよう。

これで、歩くコースを考えるのも、なかなか、たいへん、
なのである。野田岩は、麻布でも東麻布。
それも芝公園、東京タワーのふもとで、いわば、麻布の
端っこ、なのである。

野田岩から決めたのであるが、麻布を回るよりは、
芝から歩いた方が早い、ということであった。

では、今回は、どこを回るのかというと、
芝、神明、芝大神宮と、増上寺。

スポットとすれば、この二か所。
こう書くといたって、簡単なのであるが、
増上寺は、徳川将軍家菩提寺であり、その関連の
遺構が、広い芝公園に点在しているのである。
また、それぞれ、お話しすることは、随分とある。

そんなことで、大門駅から、スタート!、で、ある。


といったところで、続きはまた明日。
(今回は、少し、コンパクトに、と、考えており、
宜しくお付き合いの程。)







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