断腸亭料理日記2012

断腸亭の夏休み イタリア その1

1週間と少しのお休みをいただき、
今日から再開。

皆様の夏休みはいかがであったろうか。


8月9日(木)

さて、断腸亭の夏休み。

今年は、イタリア。

なん回になるのか、わからぬが
お付き合いを。

この夏休みは、内儀(かみ)さんとともに、
イタリアに行ってきた。

ローマ三泊と、シシリアに五泊。

毎年、うちの夏休みはダイビングが主で、ほとんどが
いわゆる南の島。
昨年は、なん度も行っている、モルディブであった。

今年は、イタリアで、いわゆる先進国に行くのは、
初めて。

シシリアへ行くのは、ご存知の方も多いかもしれぬが、
ジャンレノ主演の映画、グランブルーの舞台で、
潜ってみよう、という計画。

木曜日、13時、成田発のアリタリア航空。
ローマまでの直行便。

成田からローマは12時間。

日本海を北上、ロシアに入り、ハバロフスクからさらに北上、
シベリア南部を西に、バイカル湖、から、カザフスタン、
ウクライナ、斜めに南下、ルーマニア、セルビア、
クロアチアなどバルカン半島を横切り、アドリア海を渡り、
ローマ、レオナルド・ダビンチ フィウミチーノ空港着陸。

現地時間、19時。

19時といっても、ヨーロッパの夏時間、
まだそうとうに明るい。

ローマのホテルはローマ中央駅テルミニ付近の
メトロポールという日本のツアーもよく利用する四つ星ホテル。

空港からはタクシー。
(定額運賃で50ユーロ)

実のところ、私はローマ、イタリアはおろか、
ヨーロッパの街にくるのは、これが生まれて初めて。
初ヨーロッパ、で、ある。

これは30代、40代と、ある意味意識して
こないようにしていたから。

その理由は、ヨーロッパというのは、むろん
ロンドンでもパリでも歴史がある街で、
行くからには、私のポリシー、いや性癖といってよいかもしれぬが、
ちゃんと観てこなければならない、と考えていた。

これは、私の場合、日本史はある意味専門なのだが、
世界史というのは、高校時代からまったく勉強したことがなく、
不案内、門外漢といってよい。

世界史、ヨーロッパ史よりも、日本史、江戸の歴史の方が、
プロイオリティーが高く、ホームグラウンドである東京江戸が先で、
後回しになっていた、と、まあ、そんなこと、で、あった。
(断腸亭にヨーロッパは似合わないだろ!
というご意見もあろうが、あえてそうしてきた、と、
いうことで、外国が嫌い、というわけではないのである。)

しかし、50を前にして、もうそろそろよいか、で、ある。
ヨーロッパの街も知ろう!。

さて。

その駅近くのホテルに着いて、チェックイン。

ビールとちょいとした食いものを調達しに、すぐに街に出る。

むろん。まったくの不案内。
事前の調べもなく、どこになにがあるのかすら、
わからない。

テルミニ駅付近というのは、中世からの
古い街並?、よくわからぬが、ヨーロッパらしい。



これは翌朝のホテル前の風景だが、こんな街並み、で、ある。

コンビニのようなものでもおあれば、と、思ったが、
そんなものは見つからぬ。

この界隈、ホテル街でもあり、レストランは多い。
歩道にテーブルを並べて、にぎわっている。

それから、ピッツエリア、というのであろうか。
多少のテーブルもあるが、基本はスタンド式の
どちらかといえば、持ち帰り用のピザを売る店もパラパラと
店を開けている。

夜も9時に近く、もう暗くはなっているが、
どこもにぎわっている。

よくわからぬが、なにかあるだろうと、駅に行ってみる。

駅も随分と人出がある。

ビールとちょいとした食べ物を売っていそうな店を探し、
ぐるぐると、駅構内を歩き回る。
マックをはじめ、ピザやサンドイッチを
売っているイタリアローカルとみられるファストフード店はある。
だが、ファストフード店にはビールはなさそう。

あきらめかけた頃、地下のモールにやっと
小さな食品スーパーを見つける。

狭い店内だが店で焼いたピザも売っている。


値札はkg単位。
量り売り。

100gで1ユーロ程度。
これは安いといえよう。

これ!、と指差すと、適当にはさみで切って
温め直して、包んでくれる。
3種ほど。

イタリア滞在中、どの店でもそうであったが、
必ずこの手の店では、ピザにしてもパニーニなどの
サンドイッチにしても温め直してくれていた。

酒の売り場でビール。
イタリアビールで知っているブランド。
ラガービールで日本人には呑みやすい。
モレッティーと、目に付いた、ベルギーの
シメイ。
むろんのこと、イタリア、ワインの方が、圧倒的に売っている量は
多いのだが、我々、あまりワインを呑む習慣はなく
買ったのはビールのみ。

レジで勘定を払う。
袋は有料。

ホテルへ戻り、開ける。

モレッティビールに、ピザは、これはハム。


なす。


じゃがいも。


生地は厚め。

うまい、のではあるが、
厚いと、ご想像の通り、端っこが、堅い。
イタリアではまあ、ノーマルなピッツァ、と、いってよいのであろう。

モレッティーで流し込み、1日目は終了。





つづく。





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