断腸亭料理日記2013

断腸亭の夏休み・

沖縄石垣島その3


引き続き、断腸亭の夏休み、沖縄石垣島。

1日目のフレンチのコースディナーと
朝飯を紹介した。


ここまででお気づきであろう。

ここ[かりゆし倶楽部]の料理のテーマは“地のもの”、
で、ある。

地産地消だのロハスだのスローライフだの
もはや使い古された感があり、これらのマヤカシ部分も
既に露呈しているように思うが、おもしろいのは“島”効果、
で、ある。まさにこれがキーワード。

曰(いわ)く、島らっきょ、島豆腐、島胡椒、島唐辛子、
さらに島野菜、島にんじん、島バジル、、もはやなんでも
島を付ければよさそうな感じである。

国内でも、京野菜、加賀野菜などブランド化している
伝統野菜はある程度あるが、島○○はなかなか
強力である。

本当に沖縄あるいは八重山固有のものもあろうが、
島野菜というような使い方は、地(島)で採れた野菜、程度の
意味であろう。

だが、島を付けるだけで、そうとうにレベルが上がる。

いくら地産地消などといっても他地域ではここまでの
魅力にはなかなかならない。
沖縄さらに八重山の持つ、絶大なる癒し効果、である。

ちょっと斜に構えた言い方になるが、ここのものは
よくよくそのあたりを心得た料理の出し方である。

この八重山や石垣が持つ“癒し効果”。
後でもう一度触考えてみようと思うがこの本質、
なかなか興味深いように思う。

さて、ダイビングのことを書かねばならない。

今回の滞在は四泊で中三日。
毎日二本ずつ潜って、計6本、
石垣の海に潜った。

ダイビングサービスは島北部の川平(かびら)にある、
[海講座]というところにお世話になった。

ここの社長園田氏は、八重山ダイビング協会の
会長さん。

30年前から始められ、おそらく石垣では草分け的人
なのであろう。
ここを選んだのは、これを知っていて、ではなく、
ホテルから予約ができたからというだけの理由だが、
ラッキーではあったと思われる。

我々、ヘボダイバーだというのが一目でわかったからか、
6本のうちのほとんどを、園田社長のガイドで潜ることができた。

この文章を読んていただいている方で
ダイビングをされる方はそう多くはおられないであろう。
今はある種、変わった趣味といえるのかもしれない。

ダイビングサービスからは朝、7:50にホテルに車で
迎えにきてくれる。




島の中、さとうきび畑や、マングローブのある干潟
などを見ながら車で走ること2〜30分見当でサービスに着く。


サービスでウエットスーツに着替え、再度車で
近くの川平湾のボートへ。

ボートは桟橋もなく入江に舫われているだけ。

先ほどまで、日も出ていたのだが、
出航する頃には段々に曇り始めた。

気温は30度〜32度ほど。
酷暑の続いている東京から比べると
まるで涼しい。
(もっとも、少し前まで八重山も酷暑であったようだが、
今週に入って、こんな天気のよう。)


海は穏やかだが、どんより。

ボートは10分ほどで、ポイントへ。

今まで、20年以上ダイビングにしてきたが、
水中カメラはまったく使ったことがなかった。

今回、一念発起、水中で撮影ができるように
作られた、ハウジング付きのパナソニックの
コンパクトデジカメを買った。

機材をセッティングし、マスクをつけて、
フィンを履いて、後ろ向きに海に入る
バックロールエントリーで、ドボーンと
入る。

シシリア・タオルミーナ以来、ちょうど一年ぶり。

と、いうことで、初めての水中撮影。


(沈みにくい場合は、こうしてアンカーロープなどを
伝って、潜る。)

水中撮影というのは、やってみるとそうとうに難しい。

テキトウにシャッターを押していれば、
なにか写っているだろう、くらいに思っていたのだが、
そんなことはまったくなく、後で見てみると、ほとんどが、
なにを撮っているのかわからないものであった。

被写体の魚というのはむろん、動いている。

シャッターを押してから、実際にカメラが
反応するまでに若干の時間がある。
その間に、魚は動いてしまう。

また、魚というのは、真横から撮らないと
魚らしく見えない。
真上だったり、真正面だったりしては、
なんだかわからない。

また、水中では、実際よりも人間の目というのは
大きくものが見えている。
それで、カメラで撮ると見た目よりも随分と小さく
撮れてしまう。
しょぼいデジカメのため、ズームも甘いのである。

なにを撮ったか、多少はわかるものをなん点か。


(魚であることはわかるのだが、名前は不明。)


これはいかにもな、サンゴ礁の熱帯魚、であろう。
名前はハタタテ、という。


途中だが、今日はここまで。

明日につづく。





断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 |

2009 12月 | 2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 |

2010 7月 | 2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2010 12月 |2011 1月 |

2011 2月 | 2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月

2011 9月 | 2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 |

2012 4月 | 2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 |

2012 11月 | 2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 |

2013 6月 | 2013 7月 | 2013 8月 |  


BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2013