断腸亭料理日記2015

タラモサラダ

7月21日(火)夜

少し前からポテトサラダが食べたいと
思っていて、今夜作ろうかと考えた。

ただ、ノーマルなものではおもしろくないので、
なにかアイデアはないか?。

よくあるのはソーセージなんぞを入れるが、
魚介類を入れるのもある。

タコなどはありである。

ん!。

であれば、タラコ。

そうだ、タラモサラダ、で、ある。

タラモサラダと、日本ではいっているが、
調べると、なんでもギリシャだかの料理で、
魚卵を入れたもので、タラモサラタと濁らない、
と、いう。(タラモに限らず、ギリシャ語の「サラダ」は
濁らないということのよう。)

レシピは、日本ではゆでて潰したじゃがいもに
マヨネーズを入れるが、オリーブオイルやレモン汁で
調味をするらしい。
魚卵もたらこ(スケトウダラの子)ではなく、
塩漬けの鯉(こい)や鱈(たら)などを使うとのこと。

アラブの料理で、ゆでたひよこ豆をつぶして同じく、レモンと
オリーブオイルで味を付けたフムスというものがあるが、
本来はああいったものにも近いものかもしれない。

我々はなんでもかんでもマヨネーズを入れてしまうが
わるい癖かもしれぬ。皆同じ味になってしまう。

確かに日本で食べても、かなりゆるい感じのものがあるが
マヨネーズを入れると、ゆるくはならない。
正しい作り方をしていたものだったのかもしれない。

さらにレシピを調べると、白ワイン、おろした玉ねぎ、
おなじくおろしたにんにくなども入れるというものも
あった。

あるいは、必ずしもじゃがいもではなくて、
パンを使うというレシピもあるらしい。

じゃがいもは家にあるので、たらこ。
切れていたので白ワイン、さらに白ワインビネガーも買って帰宅。

作る。

冷蔵庫の野菜室を見ると、じゃがいもは二個しかなかった。
しかたない、二個で作る。

じゃがいもは蒸す。

うちの圧力鍋は蒸し機能もあって、圧力鍋に水を張り、
目皿を置いてきれいに洗ったじゃがいもを置く。

皮をむくのは蒸してから。

別段圧力鍋を使わなくともよいのだが、
多少のエネルギーの節約になる。

ふたをして加熱加圧。

圧が上がったら弱火にしてタイマーで計って5分。

火を止めて放置。

20分ほど置く。

じゃがいもは普通に茹でても蒸しても、
火が通るのには15分程はかかると思われる。

圧力鍋でも同じ程度は必要であろう。
結局、火を止めても予熱と予圧で調理が進むので、
加熱している時間が短くてすむ、ということである。

ふたを開けて、串を刺して火が通っていることを確認。

取り出して、皮をむく。

熱いので火傷をしないように注意しながら、
包丁できかっけをつけて、スーッと皮をはがす。

熱を通すと、皮だけきれいにむけるのである。
普通のポテトサラダでも皮のまま蒸しているが、
生のものの皮をむくよりも簡単。

ボールに移してこれをつぶす。

玉ねぎは1/4個、にんにくは1かけらをおろして入れる。

オリーブオイル、白ワイン、白ワインビネガー、
ほぐしたたらこを混ぜ込む。

塩味はたらこにあるので、白胡椒のみ。

味をみて、それぞれを少しずつ足す。

あまりゆるい感じにはならなかったが、このあたりで
よしとするか。

キャベツがあったので千切りにして添える。

ビールを抜いて、食べる。

ん、これは!。

なかなかよいかもしれない。

マヨネーズを使わない、タラモサラダというのは
ちょっと目から鱗というのか、それでそれらしい味に
なるのか、という危惧もあったのだが、それは杞憂。

やはり、よりうまいものができた。

白ワイン、白ワインビネガー、おろした玉ねぎ、にんにく、
それぞれが効いているようである。

玉ねぎのせいか、にんにくのせいかわからぬが、
ちょっとピリッとする風味もあってこれもよい。

正しい(?)レシピ通りに、白ワインビネガーではなくて、
レモン汁にしてもよいのかもしれぬ。

手間もさほどのことはなく、マヨネーズで和えてしまうのは簡単だが、
それ以上のものができることは間違いない。

と、いうことは、普通のポテトサラダも
マヨネーズではなく同じレシピでもやはりいける、
はずではある。
今度は、これも試してみようか。

 

 





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