断腸亭料理日記2016

ぶりかま塩焼、あさつきぬた

3月24日(木)夜

さて、木曜日、夜。

一昨日食べなかった、ぶりかまとあさつき。

あれを食べねば。

ぶりかまは塩焼でよいとして、
あさつきはぬた。

ぬたは、酢味噌で食う。
あさつきだけでもよいのだが、
ちょっとさびしい。
なにか付け合わせにもう一つ。

貝かなにか。

帰り道、やっぱり吉池に寄ってみるか。

吉池を見てまわって、かなり悩んだのだが、
結局決めたのは、貝ではなく、
もんごういか(すみいか)一杯。

この下足を茹でて使おう。

主の身ではなく、余りものの下足というのも
ちょっと妙ではあるが。
ぬたというと、まぐろぶつなんというのもありだが、
ちょっとまぐろでは、主張すぎる。

まあ、貝ぐらいが適当なのであろうが、
私の場合、貝よりもいかの方が好きだからということで
もんごういかとなったのであった。

帰宅。

最初にぶりかまを冷蔵庫から出して、
洗って塩をしておく。

もんごういか。


「兵庫産紋甲いか」。

東京では墨がついているままで売られ、スミイカというが
関西ではきれいに洗って、紋甲いかという。

吉池でもスミイカといって並んでいることが
多いと思うのだが、たまにこうしてきれいに洗って
紋甲いかとして売られていることもある。
同じものだと思うのであるが。

洗って下足とハラワタを抜いて、エンペラも取る。

肝心の身の方は、ラップでくるんで冷蔵庫へ。

あさつきは湯通しをするので、薬缶に湯を沸かす。

下足とえんぺらも一緒に湯通しでよろしかろう。ざるに。

あさつきは洗って根本の太いところと
青い部分と切り分けて、別のざるに入れておく。

ボールに保冷剤を入れて冷水を用意。

湯が沸いたら三つのざるに順に熱湯をかける。

いか、あさつきの根元部分、青い部分の順。

かけたら冷水にすぐに入れる。

青いところが細く思ったより熱が入りすぎてしまった。

野菜サラダ用の水切り器(ぐるぐる回すもの)で
水を切っておく。

ここで、ぶりかま。

ガスのグリルを予熱し、皮目から焼き始める。

その間にぬたの酢味噌の用意。

今日はちょっと上品な西京味噌がよいだろう。

ぶりかまを焼き始めて、5〜6分。
様子を見ると、ちょっと厚みがあって
グリルの火にくっついてしまっていたのに気が付かなかった。
皮目が焦げてしまった。

皮は食べなければよかろう。
ひっくり返し、今度は焦がさぬように
火を弱め、様子を見ながら焼く。

やっぱり一昨日買った、めかぶも出して
ぽん酢しょうゆをかける。

ぶりかま焼き上がり。

ぶりかま塩焼き。


あさつきと下足のぬた。



ビールを開けて、食べる。

ぶりかま。

ぶりというのは、切り身にしても
塩焼きではまず食べぬであろう。

だが、かまだから、ということでも
ないとは思うが、これが、うまい。

脂もあり、かまなので弾力のある食感がよい。

ぬた。

こちらは青い部分は、ほぼ生でもよかった
のであろう。
だがまあ、御の字。

下足も、うまい。

そこそこ充実の酒の肴、で、ある。







 

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