断腸亭料理日記2019

リゾット
ペッコリーノかパルミジャーノ・レッジャーノか

10月20日(日)第二食

さて。
カルボナーラ用に買ったペッコリーノ、
量は随分まだあるので、なにかに使わなければ。

思い付いたのは、リゾット。
簡単にできる。

実は、ペッコリーノと同時にパルミジャーノ・レッジャーノも
買っていたのであった。

この2種でリゾットにして食べ比べてみよう。
どれほど違うのか。

リゾットというのは、なん度も作っている。
ポルチーニを入れたものが最も多いかもしれない。
うまいものである。

リゾットというのは意外に簡単。
時間もかからない。
日本式に、ガスでご飯を炊くのよりも時間もかからない。

まず、浸水をしなくていい。
これだけでもかなりの時短である。

用意するのは、玉ねぎみじん切り。
ベーコンも細かく切る。
今日のベーコンはスライスを使う。

ペッコリーノ・ロマーノとパルミジャーノ・レッジャーノも
同量おろしておく。(少し多めに)

フライパンに玉ねぎとベーコン。

ベーコンの脂を出しながら、炒める。

玉ねぎに火が通ったら、米。

米は1合。普通の日本の米。
ヨーロッパの米を探して作ったこともあるが、
びっくりするほどは違わない。日本の米で十分だと思う。

炒める。

米粒が透き通ってくる。
これを待って、水。

水の量はテキトウ。目安はヒタヒタよりも少し多いくらい。
厳密に量らなくともよい。
途中で煮詰まってくるので足すことになるので。

中火から弱火で、煮る。
あ!。バターを忘れた。炒めるところでバターを入れるのであった。
まあよい。一かけら、ここで入れる。

5分、10分。
水を、2回程度、足す。

やはり、ヒタヒタよりも少し多いくらい。

仕上がりイメージは、米が吸水して、日本でいう、お粥、
雑炊程度でよいだろう。

トータルで15分程度であったか。

また、ちょっと芯がある、いわゆるアルデンテ、をプロはイタリアでも
日本のイタリア料理のシェフも目指す。

しかし、これもそううるさいことを考えなくともよい。
イタリアの家庭では、芯をなくすまで煮込むことも多いという。

ということで、芯がなくなるまで煮込む。どうも日本人の味覚には
芯は気になる。

塩、胡椒。このあとチーズを入れるので塩は控えめに。

OK。

2つに分ける。

ここにペッコリーノ・ロマーノ、パルミジャーノ・レッジャーノを
それぞれ投入。

軽く火を入れ、それぞれ、混ぜる。

これで完成。
どうであろうか、簡単ではないか。
ガスで鍋や土鍋などで日本のご飯を炊くには、微妙な火加減、
加熱時間などなどを気にしなければいけない。浸水に水加減もある。
リゾットにはそんな微妙なコツはほぼいらない。

リゾットを作ると、日本人がいかに難しいことをしてきたか
ということがよくわかる。

皿へ。

どちらがどちらか、おわかりになろうか。
今日のものはペッコリーノの方が白いのだが、リゾットにしてしまうと、
見た目には、まったくわからないだろう。

左側がペッコリーノ・ロマーノで
右側がパルミジャーノ・レッジャーノ。

食べてみる。

これが、、右左、違いはまったくわからない。

だが、どちらもうまい。

詳しいチーズの製法の違いはわからないが、ペッコリーノは羊、
パルミジャーノ・レッジャーノは牛なのだが、
こんなにわからないものか。
驚きであると同時に、味覚はあてにならぬものということか。

だが、、、そう思って食べていると、、、あら不思議、これが変わってくる。

カルボナーラでは、ペッコリーノは濃厚のように感じたと、書いた。

出来立ては、熱でチーズは溶けているのだが、段々に粘度が高くなる。
この状態になると、ペッコリーノの濃厚さがわかってくる。
ただ、色などの見た目は相変わらず違いはない。

味は、食べ慣れていない、ということもあるのか。
どちらにしても微妙な違い、といってよいのかもしれぬ。

ペッコリーノもパルミジャーノ・レッジャーノもうまいのだが、まだ高価。
もう少し安くなれば、もっと頻繁に食べられる、のだが。

 

 

 

 

 

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