断腸亭料理日記2019

断腸亭2019夏・モルディブ その11

引き続きモルディブ。
もうしばらくの、お付き合いを。

ディナー四回目。

今日のレストランの名前は、Wok。
ヲック、ワック、ウォック、か。
この言葉、ご存知であろうか。

一応、もう、wokは英語でよいのか。
中華鍋のことである。

wok自体で、中華鍋を使った料理のことを指すこともあり、
さらに、もう少し狭く、東南アジアの中華系料理、あたり。
ここのレストランはそんな感じである。

wokの語源は中国(広東)語で、金偏につくりが草冠に隻
という字。(環境依存文字)
まあ、ほぼ見たことがない字。

日本語読みだと、カク。訓読みで、かま、だそうな

どうでもいいが、鼎(かなえ)とこの字で、テイカク。
1.鼎とカク。また、大きなかなえ。
2.〔古代中国で、カクで罪人を煮殺したことから〕 釜煎り。
また、釜煎りの刑。(三省堂大辞林第三版)
どうも古くはちょっと恐ろしいものであったよう。

広東語でこの字が、ウォ、wok。
で、中華鍋のことになるよう。

ともあれ。
東南アジア系の中華料理。

今日は、きまりのメニュー。

まず。

左下から、インドネシアのサテ。
鶏だけでなく、ビーフ、海老。例の甘いピーナッツソース。
キュウリ。

右が、餃子と焼売。
たれが二種。豆板醤のようなものと酢じょうゆ。

上が生春巻き。
中身は、野菜ときのこのみ。たれはこれもゴマソース。

定番の、トムヤンクン。

鳥の巣の形に揚げたビーフンの上にミニトマト、玉ねぎ
ふくろたけなど。

ちょっといただけないのが、スープがぬるかったこと。
トムヤムクンは冷まして飲む?、まさかそんなことはあるまい。
また、写真でわかるが揺らして運んできている。
白い皿なので目立つ。

リゾートなのであまり小うるさいことは言いたくないが、
ここ、全般にサービス系がユルイ。若いモルディビアンの
タメ口を書いたが、これらは教育の問題であろう。

次。

ちょっとわかりずりらいが、魚の酢豚的なもの。
揚げた白身魚に、玉ねぎ、パイナップル、甘酢あんかけ。

次はこれ。

見た通り、海老フリッター。
これも同じ、甘酢、東南アジアお得意のスイートサワーソース。

マッサマン。

マッサマンカレーは朝食にもあったが、さすがに違うもの。
肉がラム。辛味は少なく、ココナッツミルクと酸味が強い。

ご飯も。タイの香り米、ジャスミンライス。
パラパラ。

もう一つ。

今度は、インド風のカレー3種とチャパティ。

朝もよく食べたモルディブ風、ココナッツミルクも入った
魚のカレー。インドのバターチキン。もう一つはやはり
インドの豆のカレー。
チャパティの皿には、チャツネ2種とインドの塩せんべい。

モルディブで、インド風、モルディブ風のカレーはさすがに
どこでも外さない。どれもうまい。

最後。
デザートの盛り合わせ。

手前中央ピンクのものは、インドネシアのカクテルデザート、
エス・テレール(Es teler)というよう。
甘いココナッツミルクのかき氷、フルーツ。
透明の丸い粒はナタデココ。

フルーツがあって、奥は、ワタラパパム(Watalappam)というよう。

見た目こんな色なので意外な感じだが、卵を使った
プディングといってよいだろう。
ココナッツミルク、クローブなどのスパイスも入っている。
マレーシア、スリランカなどで食べられているもののよう。
この黒い色はどこからきているのかわからないのだが、
なかなかうまい。

私はいわゆるスイーツに普通の料理ほどの思い入れがなく、
海外にきても調べないし、探索もしないので、知識は広がらない。
こんな風にコースで出てくると、色々なものを体験できて
よろしい。

アラブなどでもスイーツの種類の多さとおいしさに驚いたが
日本人に馴染みの少ない東南アジア、南アジアにもうまい
スイーツがもっとあるのであろう。

この日はここまで。

9月2日(月)

明日が帰国日だが、最後の今日は、ダイビングはお休みにした。
文字通り、ボーっとしよう。

 

つづく

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2019