断腸亭料理日記2019

断腸亭2019夏・モルディブ その12

引き続き、モルディブ。

朝。
ゆっくり起きて、10時頃。

今日は潜らないので、多少食べられる。

毎日、日替わりである各国のカレー。

前に中国のものもあったが、今日はなんとJapanese。
じゃがいも、にんじん、鶏肉。

これも味が薄い。
中国カレーも日本カレーもともに薄い、というのは、
料理人の中に、知っている者がいないのか。
なめているのか、雑であろう。

各国、地域の朝食というのがメニューにあるのだが、
なぜだか、メキシコのものがあったので頼んでみた。

焼いたトルティーヤの上に、豆の煮たもの、ポーチドエッグ。
これがメキシコ人の食べる朝食ではなかろうが、普通にうまい。

今日は、一日、エアコンの効いた部屋のソファーで、ゴロゴロ。
スマホで音楽や、落語を聞く。
リゾートである。これでよい。

起きて、ちょっと出てみた。

これ、水上コテージのそばのビーチなのだが、前にも
一度出したが、黒い小魚の群れが見える。
かなりの量である。 そして、24時間、朝も昼も夜もずっと
ここにいた。

気になって、水に入って撮ってみた。

こんな感じ。10cm弱。
泳ぐスピードがかなり速く、なかなかきれいに撮れなかったが
どうも、模様などを見ると、鰯?、小肌に近いか。
いずれニシン科の近い仲間なのであろう。
この類は寒いところから、温かいところまで、世界中の海にいる
ようである。

朝が遅かったので、そのまま夕飯。

今夜のレストランは、シーフードレストラン、
フィッシュ&チップス。

まだ客の入らない席の夕景

この席に、この後、中国人の家族が入ってきた。
どうでもよいのだが、彼らちょっとおもしろかった。

どうも若いカップルの新婚旅行なのである。
ただ、それに両親が一緒にきている。
つまり、新婚カップルに新郎新婦の両親の合わせて6人。
このモルディブ滞在でもう一組こういう組み合わせらしい
グループを見たのだが、今、中国で流行っているのでは
なかろうか。
両両親への感謝という意味なのか。

この6人、どうしても妙な感じになる。
新郎新婦はよいのだが、両親は別段親しくはない。
従って、たいして会話も弾まず、かなり妙な感じなのである。

両親の特に新郎のお父さんのビミョウな感じ。
新婦のお父さんは、娘がかわいいのはもちろんのこと。
主に、娘と話をしている。
これに対して、新郎のお父さんは、大人になった息子と
そう会話はないもの。
新郎のお父さんはかなり無口でおとなしい。
(お母さんどうしも喋らないが。)

で、このお父さん、実際おとなしい人なのかと思ったら、左に非ず。
この日の昼間、どこかで、外のテーブルで、私が煙草を吸おうと
していると中国語で声を掛けてきた。

中国の、海外人とビジネスでもしている意外の一般の人は、
まず英語を使おうという配慮はほぼないのではなかろうか。
特に同じ顔をした東アジア人であれば中国語が通じないという
発想すらない人もいるのは確かである。今までなん度もこうした
リゾートで中国語で話しかけられた。段々変わりつつあろうが。

ともあれ。
このお父さん、通じないとわかると、身振りを交え、火を貸してくれ
と言っていることがわかった。
貸すと、このおじさん、謝々、謝々!といって、私に自分の煙草を一本
くれた。いや、いいですよ、いいですよ、と遠慮するが、まあ、まあ、
取っとけよ、と、ニコニコして言うのでせっかくなので、私も、
それをもらって吸った。

と、まあ、このおじさん、なかなか社交的なのである。
中国人の今どきの新婚旅行、6人のグループ。
費用もかなりのものではあろうが、おもしろい。

さて。
今日は、アラカルト。

魚のタルタル。

メニュー名は、Tsuna tartare、なのだが例によって、この生魚、
ツナではなく、ハタの類ではなかろうか。
また、切り方もタルタルではなく、カルパッチョであろう。
ソースは、しょうゆは入っていないと思うのだが、ちょっと
ぽん酢のようなもので、味はうまい。

リーフフィッシュのティラディトス。

ティラディトスというのは、生魚のカルパッチョでペルー料理。

なんの葉なのかわからぬが、ウエイター君がこの葉っぱごと
食べろというので、食べてみたみたが、特段印象には残らなかった。
後でメニューから調べると、kaffir leaves、コブミカンの葉。
今まであまり、意識して食べたことはないが、柑橘類の葉で
東南アジアで広く使われているもののよう。

魚のグリル。

これ、バラマンディ、barramundiというよう。
鱸(すずき)の類。
味もほぼ鱸。ただ、鱸ほど泥くささがなくうまい。
マカダミナナッツとアンチョビで風味付けをしている。

レストランの名前でもあるので、フィッシュ&チップス。

魚の種類が選べるが、バラマンディ、シーバス、
モルディビアンフィッシュと選べるが、モルディビアンフィッシュ。

まあ、白身魚半身のフリッター。
比べているわけではないので、他はわからぬが、うまい。
いつものように、丸めた経木に入っているは左から、タルタルソース、
ケチャップ、右が青唐辛子のみじん切り。
青唐辛子はむろん辛い。

 

つづく

 

 

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