断腸亭料理日記2021

上野・肉の大山

3956号

10月23日(土)第一食

揚げ物が食いたくなった。

土曜日である。
どこであろうか。

と、思い出したのが、ここであった。
[肉の大山]。

上野、アメ横、ではないが、そば。
餃子の[昇竜]のガードのそば。

まあ、あの通りをガードから昭和通り側へ行った
左側のコロッケ、メンチなど揚げ物、もつ焼きなどの
立ち?みや、奥にレストランも併設している。
名前の通りお肉屋さん経営。

このあたり、立ち呑み横丁。
ポツポツだったのが、ここ数年で二軒に一軒は
立ち呑みになっているのではなかろうか。

緊急事態中も、平気で軒並み営業しており、
新聞から“無法地帯”などと呼ばれてもいた。

[肉の大山]自体は立ち呑み横丁よりも古いのだが。

ともあれ。
こんな状態でもあり、このところは選択肢に
入っていなかったところ。

今、やっと大手を振って、行けるであろう。

また、文字通り、肉やの揚げ物。
最近、この近所ではあまり見かけなくなった。
ここを忘れていたというのもあった。

午後遅い時刻、自転車で出掛ける。

このあたり、止める場所に困るが、工事中の丸井の
工事壁前であればよいであろう。止める。
歩いて大山まで。

さすがに歩いている人も、呑んでいる人達も多い。
いや、むしろ、変わらない?!かもしれないか。

ともあれ。
そうはいっても、立ち呑みはやめよう。
脇を抜けて、奥のレストランへ。

中はすいている。

テーブルだけかと思ったが、一人というと、
カウンターへ。
人もいないので、カウンターがよいであろう。
カウンターでも立ち?みではない。
一応、スツール掛け。

ビール。
ここの瓶は、サッポロラガー。

揚げ物は、コロッケ、やみつきメンチ、ハムカツ。
これは外で立ち呑みで食べられるもの。
それから、店内用のメニューから、シーズンに入った
カキフライ。

外のものは、すぐにきた。

サッポロのラガー。

家では、もうなん十年もキリンのラガー一本。
味は分かるつもりだが、サッポロは苦みが比べれば
かなり少ない。こんなであったか。

メンチ。

うまい。

置かれているのはソース、と書かれておらず、
揚げ物のたれ、と。
だが、掛けて食べれば、ほぼソース。
なんらか、店のうんちくがあるのであろう。
うまい。

ハムカツ。

まあ、ハムカツ。

コロッケ。

これは、正直に書くが、柔らかい。
じゃがいもを手で潰して作ったものではなく、
マッシュポテト?。
まあ、好みではあるが。

食べていると、カキフライもきた。

これで、400円。
一つ、100円
まさに、格安であろう。

これは、掛け値なしの揚げたて。

外用のものは、温めてあるが、揚げ置きという
違いはある。

揚げたてなので、口に入れて噛むと、プシュッと
熱い牡蠣が弾ける。

これはうまい。

なかなかなもの、なのではなかろうか。

ビール一本とこれだけ食べると
腹一杯。

勘定は1400円也。

“せんべろ”という言葉があるが、
そんな感じ。

肉卸店経営の揚げ物(?)居酒屋兼立ち呑み、
界隈では名物店といってよいだろう。

こういう日常が少し戻ってきたのもありがたい。
むろん、まだ注意は必要であるが。

 

肉の大山・上野


台東区上野6丁目13-2
03-3831-9007

 

 

 

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