断腸亭料理日記2022

タンメン・仲御徒町・富白

4125号

7月7日(木)第一食

さて、仲御徒町の[富白]。

タンメンの店である。
トミシロではなく、トミハク。

有名店。いや、タンメンでは殿堂入りクラス、
なのであろう。

むろん知っていたし、食べたこともある。
この界隈も毎日のようにうろうろしている
私の行動範囲。

開店は2012年とのことでもうそこそこ長い。

食べたといっても、一度だけでかもしれない。
行列が多かったからか、なんとなくピンとこなかった
からか、はっきり覚えていないが、それっきりで
あった。

場所は、仲御徒町と書いた。日比谷線仲御徒町駅が
最寄りであるから。
ただ、旧町でいえば、昭和通り(下谷和泉橋通り)の
東側は仲御徒町ではなく御徒町。
JRの御徒町駅が西にあるので西側が御徒町であったかと
私も思い込んでいたが、通りをはさんで江戸の頃から
西が仲御徒町で東が御徒町。

多慶屋のある春日通りの交差点から南へ信号二つ目の
細い通り。通りの名前がある。中央通りの方が
練成通り、JRをくぐると仲徒一通り、昭和通りを
くぐると名前はなくなるのか。

郵便局の隣、黄色い庇(ひさし)が目印。
ただ、店名だけでとっても簡素。

路麺(立ち喰いそば)[かめや]にでも行こうかと
自転車できたのだが、ふらっと入ってみる気になった。

土日休みで15時、あるいはスープ切れまで。

13時半頃到着。
最近はあまり列はみない。

入ると右側に、券売機。

鶏塩拉麺、同タンメン、鶏ぶた塩ラーメン、同タンメン、
さらに辛いもの、つけ麺もあるよう。

鶏塩タンメンが一応看板なのであろう。

鶏塩タンメンに味玉を入れてみようか。

カウンター、左端、壁際があいていたので、
掛け、食券を出す。

ほぼ満席。
やはりなかなかの人気、で、ある。

ここ、店内も簡素。
飾り気がない、という言い方が合っているか。
清潔、ともいえるか。
ご主人、几帳面な方なのかもしれぬ。

ほぼ飾り気がないのだが、私の左の壁に
一枚だけ額に入ったポスターが掲げられている。
アメリカンブルースのビンテージポスター
であろうか。渋いもの。
ご主人の趣味か。

調理場はご主人と奥さんであろうか、二人。
ご主人は坊主頭。お年は六十は越えられているか。

ご主人は無言。

なにかストイック。
従って、店内はかなり静か。

きた。

鶏塩タンメン味玉入り。

うず高く盛り上げられたもやし。
きくらげなども入っている。

スープは濃厚な色。
ちょっと少な目に見えるのは気のせいか。

アップ。

縮れの太麺。

スープは見た目通り、濃厚。

街によくある中華やのタンメンと比べても
かなり濃厚。
これが、この店のレジェンドたる所以であろう。
やはり、抜きんでている。
街に中華やのものも好きだが、別物。

作るのを見ていると、町の中華やとかわらないよう
ではある。軽く野菜を炒め、スープで煮る。
これをゆでた麺の上に掛けている。
と、いうことは、元のスープが違っている、
のであろう。

真冬でもタンメンというのはよいのだが、
こうした、真夏でも、よい。
暑いからこそ、腹に染み渡る、濃厚なスープ。

こんなにうまかったのか。
迂闊であった。

鶏ぶた、というのも気になる。

ベースの鶏のスープに豚、豚骨?でも入れている
のか。
わからんが、これも確認しなければ。

よし。
近いうちに、またこなければ。

ご馳走様でした。
うまかったです。

 

台東区台東3-14-10
03-6677-3156

 

 

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