断腸亭料理日記2022

鶏天そば

4216号

11月23日(水)勤労感謝の日 第一食

雨、で、ある。
一日雨。

むろん、寒い。
第一食は自作にしよう。

温かいそば。

最近、課題、というほどのこともないが、
なにか引っ掛かっている、鶏天のそば。

あれにしよう。

鶏はもも、冷凍があるので、出して解凍しておく。

ん!。
乾麺のそばの買い置きが切れていた。

こういう時の乾麺である。
迂闊であった。

しょうがない、スーパーに買いに出る。

買い置きなので、二種類ほど買ってくる。

帰宅。

鶏肉は溶けている。

鶏天。

気持ち斜めのそぎ切りの一口に切る。
から揚げは四角く切ってもよいのだが、
天ぷらはちょっと薄めに切った方がうまいように
思うのだが、どうであろうか。

切ったら、天ぷら粉をまぶしておく。
揚げ鍋に油を用意。余熱をしておく。
ボールに水、氷二個、全卵1個。
よく合わせて、天ぷら粉。
粉をふった鶏肉を入れる。

衣は堅くも、ゆるくもない程度。
また、衣に味を付けようかとかなり迷ったのだが、
今日はやめておく。

大鍋に湯をわかしてスタンバイ。

鶏天を揚げる。

そう、から揚げだと、二度揚げなどもして、
じっくり火を通すので、大き目でもよいのだ。
天ぷらでも二度揚げしてもよいように思うが、
まあ、あまりそういうことはしない。
それで、薄すぎても鶏はうまくないが、薄め。

よい色まで、揚げる。

かけつゆの用意。
どんぶりに、桃屋のつゆ、水、気持ちしょうゆ。
桃屋のつゆだけだと、私の好みからはちょいと
甘味が勝っている。
先に丼に入れるのは量をみるため。
鍋に移し、熱くしておく。
一応味見し確認。

大鍋でそばをゆでる。

ちょっと早めにあげて、冷水で洗う。
普通は熱湯を掛けて温めるが、レンジに入れてみる。

ちょっと実験的な試みである。
伸びることを考慮して、堅めであげたのである。

薬味のねぎを切る。

丼につゆを移し、鶏天、ねぎものせる。

鶏天そばの出来上がり。

そばはゆで加減もちょうどよく仕上がった。
レンジ加熱はあり、で、あろう。

鶏天自体もよく揚がっている。

つゆも私の好み通りの味になっている。

問題なくうまい、鶏天そばのはず、なのである。

が、なんとなく、釈然としないのは、なぜであろうか。

そもそも、なぜ鶏天にこだわっているのか。
むろん、讃岐うどんでは定番だから。
日暮里[おにやんま

でも[丸亀製麺]でも必ず食べる。

そば、特に東京の路麺では、いろんな天ぷらを
のせる。
玉ねぎ、桜海老などのかき揚げ、同じく春菊の
かき揚げ、などに始まり、海老、いか、果ては、
魚肉ソーセージ、コロッケまで。
だが、豚肉も含めてだが、肉系の天ぷらというのは、
なかなか少ない。

なぜであろうか。
逆に、讃岐うどんの方が、例外的なのか。

あちらのものは、衣に味が付いている、
というのも特徴的である。

讃岐、讃岐と書いてきたが、讃岐だけ、なのであろうか。

近畿、中国、九州含め、西日本で一般的なのであろうか。
大阪では立ち喰いうどんは少なからず経験はあるが、
見かけていないように思う。
福岡なども立ち喰いうどん食文化地域。
天ぷらは、牛蒡天が超定番の名物。
最近、福岡へ行っていないので最新事情はわからぬ。
ネットで調べても、かしわうどん、というのは
出てくるが、これは鶏肉を甘辛に煮たもののよう。
鶏天は見当たらない。

では鶏からの本場、大分、宮崎などは、どうなのであろうか。

ついでなので、九州全県の立ち喰いうどん店を同じく
ネットで調べてみた。多くは、駅の立ち喰いだが、
メニューには、ごぼ天、あってもちくわ天までで、
どこの県にも鶏天はない。

やはり、鶏天は、讃岐に特異的なもの、かもしれぬ。

しかし、考えてみれば、讃岐うどんに鶏天が合っている
のか、といえば、クエッションマークは付くか。
そう、冷静に考えてみると、東京の天ぷらそばは、
甘辛のつゆに衣がふやけたのが、うまい。
関西風の透明なつゆと天ぷらの組み合わせは、
そもそも成り立ちが違う。
私は、うどんにのせて食べたりしているが、皆さん
そうなのか?。
入れるものではない?。おかずに近い?。
福岡はごぼ天は入れるのに?!。

わからん。

 

 

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