断腸亭料理日記2023

浅草千束通り・ふぐすっぽん・つち田

4268号

1月29日(日)夜

相変らず、今日も寒い。

また、というべきか。
ふぐ、で、ある。

内儀(かみ)さんの希望。

昨年、10月に行った[つち田]へ。

一応予約をしておいた。
日曜日もやっているのはありがたい。
浅草の飲食店というのは意外に日曜営業が多い。

17時半から。

元浅草からタクシー。1000円程度。

千束通りに入って、パチンコやのある交差点で
降りる。
[つち田]はその一つ先の路地を右に入ったところ。

入って名乗り、調理場脇の細いところを通って
奥の座敷へ。

前回と同じ突き当りのお膳へ。
掘りごたつ式。

寒いのだが、鍋ではなく、やっぱり焼きふぐのコース。

ふぐというのは、基本、鍋なのであろう。
だが、私は、焼いた方がうまいと思うのだが、
どうであろうか。

まあ、東京では元来ふぐを食べなかった。
東京に限らないか、東日本は食べる習慣はなかろう。
西日本のもの。

鍋にしても、刺身にしても子供の頃からまったく
縁がなかったのが影響しているのかもしれぬ。
ふぐを食べるようになってそう長くもない。
まだふぐの味というものがわかっていない、のかも
しれない。

ともあれ。

焼きふぐコース。
寒いが、最初はやっぱりビール。

先付けというのか。
つぶ貝と、左の小鉢がまぐろ。

まぐろは、甘辛く煮た佃煮のようなものかと
思ったら、ヅケというのか、生。
白胡麻がまぶされたもの。
数回食べたことがあるか。胡麻漬けまぐろというらしい。
西の割烹系の料理であろうか。

刺身がきた。

縮尺がわかりずらいかもしれぬ。
二人前でこの皿だが、30cmもないほどで、そう大きくはない。
ふぐというのは、こうして皿が透けるほどの厚みに
切るのが普通だが、さらに1.5倍ほどの厚みに切ったら
どうなのであろうか。厚い方がふぐのうまさが
わかりやすいと思うのだが。むろん、高価なもので
見た目、寂しくなるのだが。
白身だがコリコリとした食感と、うまみ、で、あろう。

から揚げ。

ふぐは、から揚げもうまい。
やっぱりコリっと、しっかりした歯応え、がうまい。

お酒、お燗に。大関。浅草は大関が多いかもしれない。

焼きもきた。

ガスに火をつけ、おかあさんが網にのせてくれる。

骨の付いたものから。
最初はつきっ切りで焼いてくれる。

こちらは、骨のないもの。

昆布で〆ているのである。
水分を抜くのと、うまみを加えている。

ヒレ酒。

ご存知の通り、熱くした日本酒に漬けると、
色もつくし、うまみが出る。

ヒレ酒というのは、いつ頃からあるのであろうか。
ふぐが最も有名だと思うが、他の魚でもやるのか。
調べてみると、鯛などでもやるようである。
ふぐが最初であろうか。

いわななどは骨酒というのがある。
骨やヒレは焼いて、出汁を取ったりもする。
こちらが先なのかもしれぬ。
出汁が取れるのなら酒に入れてもうまかろう、と。

ともあれ。
まったく、こんなこと誰が考えたのか。
偉いもんである。

さて、焼きふぐ。
骨付きは焼けるのに時間が掛かるよう。

おかあさんが、焼けたのから皿に取ってくれる。

軽く焦げるくらいが食べ頃のよう。

やはり、ふぐは骨のまわりがうまい。

骨付きを食べ終わって、骨のない切り身も
平らげる。

食べると、雑炊。

焼きふぐだと、雑炊はできないのだが、
ちゃんと作ってくれる。

少しだが、身も入っている

これもまた、うまいもんである。

大満足。
うまかった。

勘定は、24,530円。

ご馳走様でした。

タクシーを捕まえてもらって、帰宅。

 

つち田

台東区浅草5-9-7
03-3875-1779

 

 

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