断腸亭料理日記2024

帝国ホテル・パークサイドダイナー その1

4540号

4月7日(日)夜

さて。

今日は、内儀(かみ)さんの希望で
帝国ホテルのレストラン、パークサイドダイナー。

ハンバーグが食べたいという。

やはり、日本のハンバーグの元祖というのは
帝国ホテルといってよい、のであろう。

パークサイドダイナーは、もっときてると思ったら、
そうでもないのか。10年も前

ここに書いていないだけなのかもしれぬが。

昨年8月にも帝国ホテルにきているが、パークサイド
ダイナーではなく、 ラ・ブラッセリーの方であった。

パークサイドダイナーの方は、オールデー・ダイニング、
と銘打っているが、実際は24時間営業ではなく、
7時から22時まで。帝国ホテルではカジュアルな
位置付けのレストラン。

ラ・ブラッセリーの方は、クラシックなフランス料理を
中心とするメニュー。伝統のシャリアピンス・テーキは
こちら。(この6月でここは閉店のよう。改装のため、
なのか。わからぬが、伝統のメニューはいずれ、どこかの
レストランで出されるのであろう。)

ついでに、帝国ホテルのレストランはむろん、テナント
も含めると、かなりの数あるのだが、ホテル直営の
いわゆるメインダイニングが、フレンチのレ・セゾン
というところ。
もちろん、ハードルが高そうなので、調べたことも
なかった。今調べて、やはり、ディナーだと、25,000円〜。
「素材を厳選し、伝統を踏まえながらも新たな感性を
取り入れて作り上げる料理は驚きと発見の連続です。」
だそう。一度くらい行ってみてもよいか。

ともあれ。

ハンバーグステーキはパークサイドダイナーの方。

Webで予約して、18時。

内儀さんと出る。
銀座線を銀座で降りて、帝国ホテルに向かう。

東京宝塚劇場の前あたりの1階。

入って、名前を言って、案内される。
窓側の四人掛けのテーブル。

アラカルトもあるのだが、
内儀さんが、コースを予約していた。

コースといっても、前菜/スープから二品、
メインから1品。
このメインは、カレーもあればハンバーグもある、
いわゆる定番洋食メニューといった感じ。
そして、デザートから1品。
コーヒーなど飲み物。
これで、Web予約で6,500円也。
頼む料理によって、プラスチャージがある。

私は、エスカルゴと本日のスープ、これは
ミネストローネ。
メインはマカロニグラタン。
ショートケーキ。

内儀さんは、シーフードマリネに
コーンスープ。
ハンバーグステーキ。
チョコレートサンデー。

ビールをもらう。
ここはアサヒの生で、エクストラコールドか熟成。
エクストラコールドを。

エスカルゴ。

テーブルセット。
私はナイフはなくフォークとスプーンだが、
ここのものはこころなしかゴツめな感じがする。

アップ。

帝国ホテルのエスカルゴはやはり看板で、伝統の
一品であろう。
フランスパンの薄いスライス付き。
たっぷりのパセリ入りガーリックバター。
入っているのはマッシュルームとエスカルゴ。
とてもオーソドックスだが、うまい。

これだけのバターのソースだと、くどくなりそうだが、
とても食べやすい。バターだけではないのか、
バターが違うのか。
塩味のバランスもとてもよいのだろう。
やはり、流石のもの。

内儀さんのシーフード。

なかなかの量だったよう。
少しもらったが、これも流石。

ゆでたシーフードのドレッシング和えといった
ものだが、魚介への火の通し方、味のからみ方、
かなり気を使っているのがわかる。

メキシコで定番のセビーチェというやはり魚介の
カクテルを食べたことがある。町のレストランだが、
ゆで汁ごとガラスの器に入れてあるように見えた。
これにタバスコのようなチリソースを混ぜて食べる。
これはちょっと、いただけないと感じたのである。
どうも日本人は魚介に異様にうるさい。

帝国ホテルで調理法を決めているシェフも料理人も
おそらく日本人であろう。洋食、フレンチとはいえ、
日本人の価値観で、一流鮨や同等以上のハイレベルな
材料で、ハイレベルな下拵えをしているはずである。
もちろんフランス人の一流料理人も同様であろうが。


つづく


帝国ホテル・パークサイドダイナー

 

 

 

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