断腸亭料理日記2024
4541号
引き続き、帝国ホテルのカジュアルレストラン、
パークサイドダイナー。
なのだが、ここでちょっと昔の地図を出してみよう。
以前には明治の地図を出したので
今日は、江戸。
ここは、江戸城至近で大きな大名屋敷のみ。
旗本屋敷すらない。
ただ、山下門の東側は今の銀座で町。
帝国ホテルの一郭は、白川藩阿部家十万石、譜代。
幕末の日米和親条約を結んだ老中阿部正弘は福山藩で
同族でこちらが本家のよう。
現代と比べるとわかりずらいのはこの北側に濠が
外濠から日比谷濠方向に切れ込んでいたこと。
この濠は日比谷濠にはつながっておらず日比谷御門
手前で行き止まり。この濠は埋め立てられ、一部が
日比谷公園になっている。ここに心字池という池と
石垣の一部が残っているが、これは濠の跡ということに
なるのか。
閑話休題。
カジュアルとはいえ帝国ホテル、サービスも極上、
メニューも伝統のメニューがある。
Webで席とコースを予約をした。
コースといっても、前菜、メイン、デザートなど
それぞれ選択肢はたくさんある。
次は、スープ。
私のミネストローネ。
内儀さんのコーンスープ。
内儀さんの方は、もらわかったのでわからない。
ミネストローネと書いたが、本日のスープ。
これもかなりうまい。
浮いている小さなサイコロ状のものは、
ボローニャソーセージのよう。
トマト系なのだが、酸味は抑えてあり、とても
飲みやすい。だが、うまみは濃厚。透明感も強いので
コンソメスープのようなベースがあるのかもしれない。
やはり、流石の味。
そして、きた。
マカロニグラタン。
思い描いたような、マカロニグラタン。
フレンチでグラタンというと、オーブンで焼いたもの
のことを指すので、とんでもないものが出てくることがある。
実際、パリのレストランで牡蠣のグラタンといって、牡蠣が
貝の上にのったもののオーブン焼きが出てきてびっくりした
ことがある。
ともあれ。
散らされている緑はパセリか。
海老がまた、きれい。
よくある冷凍ものを解凍したものではなく、
生のもの、なのであろう。
もちろん、ぷりぷり。
チーズがよい加減に溶けて、焦げ目もある。
ただ、チーズの種類までは、私の舌では
断定はできないが。くせが特にないので、
モッツアレラか。
そして、いわゆるホワイトソースが、かなり
うまい。
私なども小麦粉とバターで自作する、ベシャメル
ソースではない?。もしくは、どこかが違う。
これもまた、私の舌ではなにが違うのかさえ判定
できない。
ただ、とてもなめらかなのは、わかる。
粉っぽさがない、というのか。
ただ、エスカルゴで書いたようにバターがたっぷり
というのでもないよう。まったくくどくない、ので
ある。
そして、内儀さんのハンバーグステーキ。
内儀さんによれば、ナイフを入れると、絵に描いたように
ジュワッと、脂が出てきたよう。
一口もらったが、味自体は、びっくりするほど
ではないか。普通にうまいハンバーグ。
デザート。
いちごのショートケーキとコーヒー。
ブルーベリーものっている。
正方形。
シンプルだが、渋い美しさ。
内儀さんのチョコレートサンデー。
ゴーフル?焼き菓子が刺さり、バニラアイス、
チョコレートソース、ナッツなど。
どちらも奇を衒ったものではないのも
特徴かもしれない。
それでよい、のである。
量もちょうどよい。
以上。
帝国ホテル東京の、パークサイドダイナーのコース。
ビールを入れて、二人で16,600円也。
とても、とてもオーソドックスな洋食メニューだが、
中身は流石の帝国ホテル。
ちっとも古くない。今の、うまい洋食。
ご馳走様でした。
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