断腸亭料理日記2024

立ち喰い鮨・浅草まぐろ人・雷門出張所

4488号

1月22日(月)第一食

さて、鮨、で、ある。

今年最初か。

なんとなく、正月と鮨というのは、離れている
ように思うのは、私だけか。

実際は、寒い時期には寒い時期のうまい魚が
あるのは分かっているのだが。

と、いうことで浅草[まぐろ人]。

今日は、どんなものか。
ここなん回か、雷門の立ち喰いは一杯で入れず、
新仲の本店へ行っていた。

月曜の14時半すぎ。

きてみると、入れそう。
寒いせいか、雷門界隈も、心なしか外国人観光客も
少ない気もしなくはない。

入って、あいていたカウンターの一番奥へ。

今日は、ちょっと疲れ気味で、酒はなし。
寒さと、早くも始まった花粉の影響。

お茶をもらって、白身といか。

いかは、もちろん、すみいか。
白身は、鯛と活平目。

どれも、きれいなものである。
あたり前だが、きちんとした腕の職人さん。

すみいかは、春になると大きくなり堅くなって
くると思われるが、ちょうどよい歯応えと
あまさ。

鯛は皮を残した霜降り。
平目も、寒い時期の今がうまかろう。

ここから、光物。

どうせ、全部たべてしまうのだが、
鯵、鰯、〆鯖。

鯵は、大きいもののようだが、
身は締まっているようで、うまい。

鰯は、ほんとうは夏のものだと思うが、さくっと
した歯応えと鰯らしい香りと、うまみ。

鯖の本来の旬はやはり冬であろう。
最近はこういう〆加減が多いと思うが、瑞々しいが
酢はきちんと入っている。
うまい〆鯖。

光物、もう一回。

しまあじ、かんぱち、小肌。

最近、しまあじとかんぱちは、同時に頼むように
なってしまったが、見た目も味も、どちらが
どちらか、わからない。
まあ、うまければ、よいではないか。

小肌は、半身だが、大き目。
これも〆具合は〆鯖同様、水分多め。
うまい、小肌。

貝と、その他。

左からふぐ、牡蠣、平貝。

平貝があると、どうしてももらってしまう。
このサクサクとした、歯応えがよろしい。

ふぐも牡蠣ももみじおろしにぽん酢しょうゆ。
牡蠣は、軍艦。

ぽん酢しょうゆが酢飯に合うのか、という議論も
あろうし、生牡蠣が酢飯に合っているのか、という
こともある。
まあ、私のにぎり鮨論、酢飯とにぎってうまくなる、
あるいは別のうまみが増える、に反する可能性は
高いのだが、ここでは許してもらおう。
生牡蠣というのは、どこでも信用して食べられぬ。

ここで、味噌汁を頼む。

浅利。

出汁感の強いもの。
前に、板さんが話していたのを聞いたが、
作った人によって違うらしいが。

白子とむし鮑。

白子軍艦も、先ほどのぽん酢しょうゆ理論に引っ掛かるが、
私の通常の行動範囲であれば、ここ以外では
まあ、あまり食べるところがないので、ここにきたら
食べたいもの。
きらいではないのだが、鮮度のよいものでなければ
受け付けぬ。これは、うまい。

むし鮑。
むし鮑は本来の江戸前種で、夏のものだが、
ここには冬でもある。
よい歯応え、

そろそろ、腹一杯。

まぐろをもらっていなかったので、鉄火細巻。

まぐろ仲卸経営のこの店なので、重点的に食べた
方がよいのだが、私の場合、まぐろの優先順位が
そう高くはないので、腹具合でこうなってしまった。
瑞々しい、赤身でうまい。

腹一杯。

ご馳走様でした。

勘定は、やっぱり4,000円台。

意識しなくとも、このくらいになるのは、
不思議、で、ある。

 

浅草まぐろ人

台東区雷門2-18-12
03-3847-7139

 

 

 

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