断腸亭料理日記2014

福井駅弁「鯛寿し」とラーメンや二題

今日は、このところの三つをまとめて。

この1週間、出張やらで忙しかったのだが、
その中で、書いておきたい三つ。

これは4月16日(水)。

泊まりで大阪から北陸出張。

帰りの駅弁。

福井の「鯛寿し」。

福井の駅弁というと「かにめし」の方が
人気があるのかもしれぬが、私は酢〆の魚の方が
好きなので、こちら。

福井県の鯛の酢〆というと、「小笹漬け」が
有名で確か、これは池波先生もお好きであったと
思われるが、これは福井県でも若狭の方で
小浜のもの。

箱はこんな感じ。


福井駅の駅弁である。
最近の駅弁は皆、きれいにデザインされており、
昔のような包装紙に紙の紐というのは少なくなったものである。

開けると、こんな感じ。


酢〆の鯛の押しずし、で、ある。

江戸前鮨でも春子(かすご)といって
小鯛を酢〆にしたものをにぎり鮨、に、する。

白身魚の鯛は、普通、生で食べることの方が
多いが、こうして酢〆にもする。
白身で酢〆にする魚は他にはあまり聞かない。

うまいもんである。

そして、ラーメンを二つ。

まずこれは17日(木)夜。

栃木から、この日は新幹線で上野駅に戻ってきた。

ラーメンが食べたくなり、ちょっと久しぶりに
御徒町の[武骨]へ。

ここは新宿小滝橋通りの[麺屋武蔵]の支店。

御徒町の[武骨]も開店して大分経っていよう。
(2003年開店だった。)

イカスミの入った真っ黒のものと白い豚骨、
赤い辛いもの、黒白赤の三色三種類が看板で、ある。

[麺屋武蔵]というのは今は支店もいくつもあるようで
各店舗で皆味が違う。
チェーンというのともちょっと違うのかもしれぬ。

イカスミなど、最初は奇を衒(てら)ったものと
敬遠気味であったが、もう慣れて、上野界隈では、
まあそこそこ安心して入れるラーメンやに
なっている。

今日は、白。


豚骨ベースに魚介で、脂も濃いし、塩味も強く
まとめてかなり、濃厚。

大きな豚角煮。

麺は太麺。

さて、もう一軒。

これも上野。

翌、18日(金)夜。

二夜続けて、ラーメン。

今日は、上野駅の博多ラーメン[一蘭]に
行こうと思ったのだが、毎度の行列で、並びの[舎鈴]
という店。

隣にタンメンの[トナリ]があるので
六厘舎系列というのがわかる。

私自信[六厘舎]自身には行ったことはない。

ここは列もない、試しに入ってみた。
やはり、つけ麺の店のよう。

ノーマルなつけ麺。


濃厚。
魚介系ではあるが、脂も強い。

まとまった味であろう。

さて。

この[武骨]と[舎鈴]のラーメンや二軒。

[麺屋武蔵]、[六厘舎]。

なんとなく似ているような気がする。

どちらも最初は一軒のラーメンやから始め、
ニューウェーブというのか、ラーメンマスコミ
などに取り上げられ、うまく支店を増やしていった
二系列といってよいのであろうか。

同じ多店舗化しても、例えば同じ上野にもある[青葉]のように
ほぼどこの支店も同じ、というところが
普通なのかもしれぬが、ちょっと違う。

いわゆる、やり手?。

また、ラーメンマスコミに取り上げられ、
超有名店になっても、チェーン展開しないところもある。
例えば天神下[大喜]。

店主の好み、方針なのであろうか。

やり手が、いけない、とは私は別段思わない。

今時、まずいラーメンやなど東京では存在しなかろう。
その中で、生き残り、勝ち残るのは並大抵のことでは
ないのも確かなことであろう。

[武蔵]系などは特に全支店別メニューで
それなりに考えている。
味もそれなりに信用できる。

ラーメン好きとすれば、どういう形であれ、
うまいラーメンやが増えてくれることは、
歓迎である。






鯛すし


麺屋武蔵武骨


つけ麺舎鈴








 


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