断腸亭料理日記2016

雑感+五反田・ローストビーフ・FUJIYAMA

今日現在、まだまだ進行中のことですが、
今般の熊本地震で亡くなられた方へ衷心よりお悔やみ
申し上げるとともに、被災のただ中にある多くの皆様に
お見舞いを申し上げます。

大きな余震が続く中での避難生活は心身ともに
限界に近づきつつある方も多いことと思われます。
しかし、日本国民全員が応援しています。
少しずつは状況は改善していくことと信じています。
お心を強く持って助け合い、私達日本人の力を見せましょう。
日本列島の自然と供に生きてきた私達のDNAには
その記憶とともにそれが刻まれているはず。
被害がこれ以上広がらないことを祈ります。

断腸亭

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4月15日(金)昼

さて。

金曜日、五反田での昼飯。

オフィスのある事業所にも社員食堂はあるのだが、
私自身はせっかくなので外へ食べに行くことの方が多い。

昨年このビルに引っ越してきて、
なん軒か決まって行くところは出てきたのだが、
今日は、カレーを食べようと思い、
目黒川を越えて[カレーの店うどん]に向かった。
五反田でカレーといえばここであろう。

以前は五反田事業所へ仕事にきたときの
昼飯に寄っていたわけである。
引っ越してきて、一二度、昼にのぞいてみたことはあるのだが、
いつもほぼ満席で、まだ入れたことがない。

今日きてみると、やっぱり満席。
店主のお兄ちゃん一人で、まだまだ食べていない人も多いよう。
こりゃあ、だめだわ。
以前に比べて、そうとうな人気店になっている
のではなかろうか。
時間を外さなければ難しいかもしれぬ。

さて、どうしようか。

目黒川を渡ったこちら側にも食べるところも
あるにはあるが、いつも行っているなん軒かに
しようかと、首都高が上を走っている通りの
橋をもう一度渡って戻る。
この橋の名前は谷山橋という。
谷山とはこのあたりの古い大字の名前。

しかし、いつも疑問に思っているのだが、
この首都高の走る通りには名前があるのであろうか。

一本東は桜田通り。
もう少し南に行った荏原でこの前書いた中原街道と交錯する。

都道としての正式名称は418号、北品川四谷線というようである。
北の方は四谷大木戸から始まる、外苑西通りでずっと南下し、
麻布、広尾、天現寺橋。外苑西通りといっているのは
このあたりまでであろう。ここから首都高目黒線が合流し、
国立科学博物館自然教育園を迂回し、五反田に至る。

ともあれ。

“首都高の通り”の谷山橋を渡った東側、ビルの一階に
今まで気が付かなかったのだが『ローストビーフ』を
看板にしている店を見つけた。名前は[FUJIYAMA]。

ランチで\1,500と\2,000とさすがにお安くはない。

まあ、近所なので一度のぞいてみようかと、
入ってみる。

内装は新しくきれい。白基調で明るい。
この値段であるが、お客はそこそこ入っている。

ローストビーフが\2,000で、ビーフとポークのハーフが
\1,500。試しにそちらにしてみる。

調べてみると、開店して一年ほどのよう。
なんでもステーキ弁当のような“高級会議用弁当”の会社が
やっているよう。

きた。




丼飯に味噌汁、お新香付き。
手前がビーフで奥がポーク。

ソースというのか、たれがしょうゆの甘辛で、
ちょっと甘め。
なるほど、ステーキ丼、ステーキ弁当の路線。
なかなかうまい。

どんなものなのかよくわからぬが、
「長時間低温湿度加熱製法」というのを謳っている。
しっとり柔らか。
先日も書いたが、どうも私などには
ステーキ、ローストビーフなどの調理法には
土地勘がなくて、ピンとこないのではあるが。

しかし。

それにしても五反田というところは、牛のハンバーグ、
ステーキを看板にしているところが集中している。
かの[ミート矢澤]は筆頭であろう。
多く、精肉店、あるいは、精肉卸店の経営という。

今、品川に食肉市場があるのは皆さんご存知であろう。
歴史的には明治初期に、高輪に今はなくなった
地名だが今里というところがあって、そこに
公認の食肉市場の前身にあたるものが初めてできている。
当時、今里の肉を使っている牛鍋の店は店名に
“今”の字を入れるのが流行ったという。
今もあるすき焼きの[今半]はその生き残りのよう。

歴史的にも肉の本場。

まあ、そんなことでこのあたりに、
集中しているということなのかもしれぬ。

まだまだ五反田には肉の店がある。
また機会があったら書いてみたい。





品川区西五反田2-12-15
五反田リーラハイタウン107
03-6885-5851



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