断腸亭料理日記2017

八山通り〜

五反田・カレー・ホットスプーン その2


五反田の、八山通り(ソニー通り)にある
牛すじカレーの[ホットスプーン]。

昨日は通りの名前のことなど書いて終わってしまった。
ソニー通りと八山通り。

どうもこの二つのワード、妙に気になってしまったのである。

今、この通りの名前をどれだけの人が
使っているのかはよくわからない。

ただ、道自体がさほど古くもなく、例えば江戸時代からあるものでは
なさそうであるし、幹線でもないし、長くもない。

商店街などがあって、商店会が組織されて告知する
必要があるものでもなさそうである。
いわば、近隣の人々が自然発生的に呼ぶようになった名前
ということになろうか。

区などが自然発生的なものもオーソライズしている場合がある。
品川区もホームページで示してもいる。

ただこれは、昨日書いた八山橋から北品川、目黒川までの
八山通りの後半部分で、五反田までではない。

ソニー通りなども自然発生的に呼ばれていても、私企業の名前であり
区役所が是認するには相当メジャーになっていなければ
いけなかろう。

それでいて、この通り、八山通り、ソニー通り、と
二つも名前を持っているというのは、おもしろい。
やはり、それなりに重要な通りというのは間違いないし、
妙に気になる、のである。

やっと本題。

[ホットスプーン]五反田店。

昼時、6〜7人の列につく。
メニューが配られているので、オーダーは決めておく。

看板の牛すじ煮込みカレー(760円)に、キャベツサラダ(60円)。
辛さは辛口。
辛さは5段階で辛口は真ん中。

野菜が入ったり、いろいろなオプションもあるようだが
ノーマルなもの。

大盛は無料だがこれもノーマル。

待ち時間は10分ちょいであったか。
入ってみると、さほど大きな店ではないが、回転はよいよう。

一人なので、壁際のカウンター席に。

ちょいと待って、きた。

土鍋入り。

ゆで玉子だけ入っている。

食べてみる。

辛口はそこそこ辛め。
系統とすれば、欧風カレーであろうか。

ふむ、ふむ。

これ、なかなかなもの、で、ある。

牛すじも適量入っており、むろんトロトロ。

うまい、うまい。

うまい、うまい、、、、

!。

が、ふと気が付いた。

考えてみると、カレーの味がそこそこ以上であれば、
牛すじ煮込みカレーは、だめなわけがない。

カレーというのはまあ、普通はポークやらチキンやら
ビーフやらの、普通の肉、で、ある。
肉で差別化するのではなく、ルーの味がうまいのかどうか
が問題にされる。

目の付け所ということになるのかもしれぬ。
そう、ここはカレールーの味で勝負をしていないのである。
牛すじに目が行って、ルーの味は気にならない、
そういうことなのではなかろうか。

カレーでなくとも牛すじの煮込みというのは、味噌でもしょうゆでも、
中華でもトマトでも、よっぽど下手な味付けをしなければ、
うまいものになる。

自分で牛すじを買ったことがある方はお分かりであろうが、
モツ類と比べると意外に安くはない。
だが、むろん、ノーマルな牛肉よりは安い。
たくさん入れられる。
「肉二倍」で200円増しというのもある。

考えたのか、結果的にこうなったのか。
この行列は、大成功ではないか。

これを食べて、がっかりする人は、おそらく
いないであろう。

ここのホームページ見てみたら、
なんと、数軒先の例のわんたん麺の[広州市場]
と同じ経営であった。

と、いうことは、やはりここ、五反田が本店か。

わんたん麺に特化した?、牛すじに特化した?。

実のところ、ここは欧風の牛すじ煮込みカレーの他に
インド風チキンカレーというのももう一つの看板として
用意されている。

ただ、やはり、店外に幟まで立ているのは
牛すじ煮込みカレーの方。

やはり、看板はこちらということであろう。

御馳走様でした。

うまかった、が、

ちょっと、おもしろい牛すじ煮込みカレーの店、
で、ある。





ホットスプーン




品川区東五反田1-14-8 KCビル1F
03-3441-1552




断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5 |

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月 | 2018 2月 |



BACK | NEXT |

(C)DANCHOUTEI 2018