断腸亭料理日記2019

断腸亭ハワイ島へ行く。その8

さて。

マウナケアから戻ってきた。

もう大丈夫。
コナの街に入るところで、190号線から180号線に入る。

コナの東側、フアラライ(山)の中腹を通る通りが
コナコーヒーベルトと呼ばれている。

書いている通り、フアラライから海までなだらかな
斜面が続いているが、この180号線に沿ったわずかな部分だけの気候が
コーヒーの栽培に適しており、コーヒー農園はここだけにしかない。

また、コナのコーヒー農園は日本人入植者一世が始めたと
いってよいようである。
今も彼らの子孫が多く農園の経営をしている。

コナコーヒーというのはご存知ではない方も多いかもしれない。
コーヒーの生産はアメリカではハワイ州のみ。それもほぼコナのみ。
栽培面積も少なく、生産量もわずか。
そのかわり、高級種を手作業で生産しており、高価なもの。

日本の大手、ドトールとUCCの農園があり見学もできる。

UCC。

UCCに入ってみた。

試飲ができる。

基本、コナコーヒーはすっきりした味で、ちょっと
薄く感じるかもしれぬが、後味がよい、上品なもの。

説明用のパネルを撮らせていただいた。

ちょっとおもしろい。
右側の写真。
区画が縦に長いのがお分かりになろうか。

ハワイ島というのは、山から区画が縦に長く分けられている。
これは開拓当時からのものだそうな。

これがコーヒーの木。

小さいのにびっくりしたが、これは手摘みをするために
小さくしてあるとのこと。
ブラジルなど大規模に生産しているところは、大きく作り
機械で収穫している。

これがコーヒーの花。少し残っていた。

真っ白なので、コーヒースノーなどというよう。
時期はもう少し前で、その頃には斜面が真っ白になるという。

白い花が咲き、実は緑から完熟すると赤くなり収穫する。
収穫時期は、9月頃からだそうな。

最高級のものを買ってみた。

アラビカ種のエクストラファンシーというもの。
8oz、一袋$30。
高価だが、さすがにうまい。

コーヒーベルトの180号線を走っていると、こんなものを
見つけた。

ここのあたりはホルアロアというが、ホルアロアのジャパニーズ墓地。

やはり顕彰碑のようなものもある。

ひらがなのない漢字のみの擬漢文で書かれている。
読んでみると明治の頃入植された岩手県出身の方のよう。

ホノカアと比べると時期はこちらは明治でも少し後から
なのかもしれぬ。今は一つも残っていないが、当時は鉄道が
通され、その経営に関わっていたという。亡くなったのは47歳。
成功されたが若くして亡くなったということのよう。

昼飯は、もう少し南にあるガイドブックに載っていた、和食の店
いってみようと考えた。

きてみたのが、満席で待っている人も。ランチタイムも
もう終わりに近づいている。とてもだめだ。

お客さんを見てみると、別段日本人観光客ではない。
皆、ローカルの方よう。
白人もいれば、ハワイアン、日系、様々。
(ホテルもそうであったが、この時期日本人観光客は、
かなり少なかった。)

そうである。
今日は日曜日。
午前中は家族で教会へ行って(?)、みんなでお昼の時刻、
ということであろうか。

さて、どうしよう。

この通り沿いで他を探そう。

ハンバーガー店を見つけた。

入ってみると、ここも激混み。

店リコメンドのアボカドバーガーとアイスティー。

上にのっているのは、オニオンリング、玉ねぎに衣をつけて揚げたもの。
「onion tenpura」とメニューには書かれていた。
tenpuraはハワイでは普通に使われている言葉か。
まあ、天ぷらというよりはフリッターでよろしかろう。

もう一軒、やはり日系の見学のできるコーヒー農園
コナ・コーヒー・リビング・ヒストリー・ファームという
ところ。こちらは大手ではなく、ジャパニーズハワイアンの
個人経営。入植当時の模様も展示されているとのこと。
きてみたら、やっぱり。日曜で休み。(土日休み。)

カイルア・コナに戻って、買い物をしレンタカーを返す。

天気もよく、きれいな夕日が見えた。

コナ・コーストは西向きなので雲が切れていれば、海に沈む
きれいな夕日が見られる。

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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