断腸亭料理日記2020

稲荷町・中国意境菜・白燕 その1

3月22日(日)第二食

さて、中国意境菜[白燕]。バイエンと読むようである。

意境菜、とはなんであろうか。

ご近所である。

昨年9月にできたようだが、知らなかった。

私の住む元浅草、同町内である。
(町内会は違うが。)

だが、ここ、週刊文春の記事にあったよう。
既に有名らしい。

稲荷町の交差点から清洲橋通り沿いに南。
東側の一本目の路地の角、二階。
目立たない。

中国料理なのだが、ちょっと異色のよう。

日曜営業、不定休、とのこと。
ランチもやっている。

少し前にTELを入れてみたが貸し切りだかで
いけなかった。

今回は当日だが、予約が入れられた。
17時半、歩いて出掛ける。

路地側にある階段を上がって、入ると白基調の店内。
正面奥にオープンキッチン。
30代、40代前半であろうか、ご主人。
名乗ると、奥さんであろうか、女性がテーブルに
案内してくれる。
そう席数は多くない。
二人のよう。

ランチもやっているようだが、夜は
おまかせのコース4,500円也、だけ。

青島ビールでもゴールドというのがあったので
もらってみた。

プレミアムのようなものか、ちょっと濃い感じ。

最初の皿。

最初から、衝撃。
これはシェフからの、俺は只者ではないぞという、
強烈なアピール。

これがりんごあめ、と呼ばれているもののよう。
美しい。

大きさは、りんごあめよりはずっと小さい。
さくらんぼくらい。

実際は、中はフォアグラ!。
外はちょっと甘酸っぱいゼリーのようなもの。

フォアグラを甘酸っぱいものと合わせるのは
あるのだろうか。うまい。私には新鮮。

テーブルに引き出しがあって、

カトラリーが納められている。
これ、お洒落。
テーブルの上もすっきり。

前菜盛り合わせ。

左ほたるいか、上はよだれ鶏、右下が翡翠(ひすい)豆腐。

翡翠豆腐は、通常は青大豆らしいが、空豆を使ったもの。

よだれ鶏は四川料理といってよいのであろう。
たっぷりのピリ辛だれに浸っている。

このたれが、白胡麻、ピーナッツに、
花椒などの香りもあり、ばかうま。

青島ビールはもう一種ありwhieat=小麦。

これも初めて。
軽いのみ口。

点心。

水餃子、よだれ鶏のたれでそのまま食べてくれとのこと。
また、これ小籠包のようにスープたっぷり、と。

引き出しから、レンゲを取り出して、

そのまま口に。
なるほど、豊富なスープ。

水餃子でスープたっぷりは珍しいのではなかろうか。

次。
これ、なんだろうか。

里芋と米粉の揚げ餅。
これは福建の料理、とのこと。
家庭料理のようなものか。

四川かと思ったら、福建料理も。

このシェフは北京、香港で修行した、とのこと。
かなりの幅広いレシピを持っているのか。

また、お気付きであろうか。
盛り付けも含めて、器がよい。

私の趣味に合っている、ということもある。
凝っているというのではないが、どれも味がある。
特に、今の揚げ餅、あるいは、前菜のよだれ鶏の器。
私の好み。

気になって、揚げ餅の器、底の裏側を見てみると、
中国製のよう。
よだれ鶏は、確認しなかったが、和風の小鉢にありそうな
文様にも見える。どこのものか。

スープ。

「フワ、白きくらげ、ナツメ」とメニューには書かれている。

いかにも薬膳。
滋味深い。

フワ、って、なに?。

 

つづく

 

白燕

 

 

 

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