断腸亭料理日記2022

日山・国産牛ヒレシャトーブリアン・ステーキ

4012号

1月13日(木)夜

今日は、天気もよい。
気温も多少高めかもしれぬ。

浅草方面に出る。

多少、目的があった。
東武浅草駅前地下の路麺[文殊]。

いつもの、春菊。

半端な時刻なので、玉子のサービス付き。

今日のほんとうの目的は雷門の牛肉店[松喜]で
うまい肉でも買おうかと考えてきた。

が、ちょいと松屋の地下を覗いてみようと
思い立った。

そう、浅草松屋の地下には[日山]が入っている。
[日山]というのは、人形町が本店のすき焼きや。
こうして、肉も売っている。

なにがよかろう。
ステーキ肉。

色々食べてみて、やはり厚切りがよい。
そして、脂の多い黒毛和牛だと、そうたくさんは
食べられない。

黒毛和牛もあるが、国産牛ヒレシャトーブリアン。
厚切り。
黒毛和牛よりは、多少安いが、
100gと少しで2,700円也。
なかなかよい値段。
国産牛だがなかなか脂もある。

買ってみようか。

1階にあがって、そうだ。
まだ寒中ではあるが、正月も終わったので、
久しぶりに、桜餅でも買おうか。
向島の長命寺桜餅を、松屋の1階で買える。
一箱、購入。

さて、付け合わせの野菜は?。
雷門のオオゼキに寄ってみようか。

野菜も春らしい野菜が並び始めているだろう。
ふきのとうでもなかろうか。
味噌で甘く煮たものがけっこう好きである。

あった、あった。
ふきのとう。
それから、菜花。
辛子じょうゆのおひたしにでもしよう。

帰宅。

肉はこれ。

開けると、

牛脂も付けてもらった。

書いている通り、黒毛和牛と国産牛とは違う。
国産牛は国内で育った牛というだけで、様々。
いわゆる和牛ではなく、乳牛のオスが多いともいうし、
生まれが海外でもよいわけである。

裏に個体識別番号が書いてあった。

これを調べると、この牛の履歴がわかる。
試みに、調べてみると、和牛と乳牛の交雑種の雌。
北海道の天塩町で2019年7月の生まれ。その後、美幌町で
1年弱育てられ、岡山でさらに1年弱。3歳ほど。
まだ若い。

わからぬが、この脂は肉の仕上がりを考えて
丁寧に育てられたようにも思われる。

先に、野菜を作っておこう。

どちらも、堅めにゆでる。
ふきのとうは細かく切って、信州味噌に砂糖で
甘めに煮ておく。

フライパンに牛脂を入れ、先に脂を出す。
肉を投入。

中火。
ちょっと脂が少ないか。
オリーブオイルを追加。
おっと、塩胡椒忘れていた。
ここで、振る。

熱くなった油をスプーンで上から掛けて焼く。

いいかな?、ひっくり返す。

なかなかよい色。
やはり、脂を掛けながら、焦げ目を付ける。

OK。
このまま、脂身にのせて少し浮かせ、休ませる。

ドリップを出す。

OK、皿へ。
菜花は辛子じょうゆで和えて盛り付け。
ふきのとう味噌も。


ビールを開けて、切る。

気持ち、火が入りすぎたか。

だが、この柔らかさはなんであろうか。
シャトーブリアンというのは、ひれの中心部で
もっとも柔らかい、上等の部分という。
うまみも十二分。
黒毛和牛でなくともこれくらいでちょうどよい
かもしれない。

休ませるのは、皿に上げておけばよかった。

ふきのとうは煮上がった時点では
かなりえぐみがあったが、時間をおくと
落ち着いており、うまい。
春の味。
菜花も上々。

長命寺の桜餅。

葉っぱがよい香り。
餡もほどよい甘さ。
ちょいと、春を先取り、で、ある。


日山

 

 

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