断腸亭料理日記2005

牛込納戸町・中華料理・邦苑

6月7日(火)昼

断腸亭、ご近所シリーズ(?)。
前回、鳥料理「よしだ」に引き続き、
ビストロシリーズでもない、普通の昼飯である。

新宿区納戸町。
牛込中央通りから、路地を入る。

毎度お馴染み、江戸の地図である。


フレンチのビストロ・ド・バーブの並びである。

ここも、お昼の弊社・社員比率は、90%以上であろう。

もともと、この界隈、山手(やまのて)の閑静な高級住宅地である。
大きなお屋敷と、それが建て替わった、億ションが立ち並んでいる。

住宅地であるため、もともと、基本的には、
飲食店というものはほとんどない。

それが、どうしたわけか、近年、フレンチやイタリアンのビストロ、
トラットリアが、集まるようになったのである。

実は、これには、次のようなわけがある。

先のお屋敷から替わった億ションは、高価であり、住人は
政治家なども多いのであるが、各国の外交官の宿舎などに
使われているところも多い。

なかでも、フランスの外交官の方が、比較的多く住まわれている。
そこから、フレンチの店などができるようになった、ということなのである。

元来、飲食店が少ないため、社員達は、必然、同じ様な店に通う、
ということになるのである。

邦苑という、ラーメン屋というのか、中華料理屋というのか
東京の、どこにでもある、いわゆる、フツーーーーー、の、店である。
何回か書いている、宝竜も、同じような店である。

メニューは、ラーメン、チャーハン、肉野菜炒め、
焼きそば、などなど、である。
本当に、なんということもない、ところである。
東京の、サラリーマンのおやじは、こうしたものが、なぜか、好きである。

また、東京には、こうした店は普通にあるのだが、
実は、これ、全国的に見ると、さほどに、普通ではないのである。

筆者、名古屋に住んだことがあるが、実は、名古屋には、こうした
東京人にとっては、なんでもない、
ラーメン屋・中華料理屋がほとんど、なく、さびしい思いをしていたのである。

さて、筆者、ここでは、ロースチャーハンと、いうものを頼む。

これは、大盛である。

いわゆる、パーコー(排骨)といってよいのであろうか。
豚肉(ここは、名前の通り、ロース)の、から揚げと、
小松菜の炒めたものが、チャーハンの上に載っている。
(ロースライス、という、白飯の上に、載ったものもある。)

肉の味は、ちょっとカレー粉の風味に似た、五香粉の香りがする、という、
まったく普通のもので、特別なものではない。
また、飛び切りうまい、と、いうこともない。

唯一、チャーハンの上に載せてしまうこの組み合わせは、
それほどは、見かけない、と、いうことぐらいであろうか。
(筆者自身は、この店以外では見たことはない。)

味の付いたチャーハンの上に、味の付いた肉のから揚げと
味の付いた、小松菜炒めが載っており、総体としては、
かなりの濃い味、と、いってよかろう。

濃い味で、大盛。

いずれにしても、“わしわし”系の昼飯である。

うまい、うまい。




新宿区納戸町16
03-3267-8097

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