断腸亭料理日記2009

池の端藪、、と、稚鮎から揚げ

8月1日(土)昼

あわただしい一週間が終わり、土曜日。

昼すぎ、自転車で床屋に出る。
このところ、暑いので、徒歩ではなく、
自転車になってしまう。

例によって、雪駄に短パン、Tシャツという
いい加減な格好。

昭和通りのQBでさほど待つことなく、切ることができ、

ここから、そばを食おうと、池の端藪へまわる。

まあ、いつの季節でもよいのだが、
とくに、真夏には、池の端藪がよい。

なぜであろうか。
店の前の和の涼しげな緑。
それから、店の中の、多少、緊張感のある、
和の空気というものも、涼しく感じられる、のかもしれない。

店前をよけて、閉まっている隣の店の前に
自転車をとめて、格子を開けて、入る。

2/3ほどの入りで、テーブルも座敷も
あいている。

座敷の一番奥に座る。

今日は、少し控えようと思い、
ビールではなく、お酒を冷(ひや)で。

つまみは、よいか。

酒がきた。


猪口ではなく、夏向きに切子のグラス。

酒がきたら、そばを頼む。
そばは、なににしようか。

山かけ。
とろろのつゆで食う、ざるそば、で、ある。

この前もこれを頼んだような気がするが、
これも、夏に、合っている。

そば味噌をなめながら、呑む。

そばもきた。


呑みながら、そばもたぐる。

ここでは、すいとろという名前で、とろろのつゆだけでも
出しているが、このとろろ汁というのは、酒の肴にもなる。
むろん、飯にも合うし、こうして、そばでもよい。
芋、なのであるが、考えてみると、おもしろいもの、で、ある。

呑み終わり、食べ終わり、勘定をして、出る。

毎度のことだが、ここから、アメ横へ。
いつもの、魚やは、、、?

これといったものは、ない、か。

さらに、吉池へ。

ちょいっと、つまむもの、、、?

見てまわると、、、稚鮎。

琵琶湖産、天然、と、してある。
230円。

稚鮎、といえば、春、で、あろう。
琵琶湖では、この時期なのか。
珍しいし、230円は格安である。

天ぷら?、あるいは、から揚げにしようか。

それから、するめいかが、一杯90円と安い。
細く切って、つまもう。
これも、三杯。

先ほど、控えよう、などと、思ったのは
どこへいったのか、うまそうなものを見ると、
呑みたくなる。

帰宅。

稚鮎は、5cm弱であろうか。こんな感じ。


天ぷらは面倒なので、片栗粉をまぶして、
から揚げでよかろう。

いかをさばくのは、内儀(かみ)さんに頼む。

揚げ鍋にサラダ油を用意し、点火。

熱くなったら、どんどんと入れて、揚げる。
油温は、多少高めでよいのだろう。

きれいに揚がった。


塩と、レモン汁も用意する。

むろん、頭からだが、食べてみる。

ん?!、、、。

これは、うまい。

天ぷらやなどでも、春には稚鮎を食べるが
一匹、二匹、ではなくこのくらいあると、
味がよくわかる、と、いうもの。
めっけもの、で、あった。

前回の池の端藪には、天然鮎の鮎飯がついてきた。
偶然であるが、今日も稚鮎。

なんとなく、うれしいつながり、で、あった。


池の端藪



**************

と、いうことで、毎年、恒例ですが、
本日から、断腸亭は夏休みに入ります。

次回の配信はおそらく、8/16。

皆様もよい夏休みを。





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