断腸亭料理日記2013

断腸亭パリへいく。 その12

5月1日(水)

さて、引き続き、メーデーで休日のパリ。
近所をブラブラ。

サン=タンヌ通りの日本食料理や街を抜け、オペラ通りを突っ切って、
ルーブルの近くまできた。


より大きな地図で 断腸亭料理日記パリへ行く(8) を表示

そこで、目に付いた、カフェに入ってみた。

Le Musset、という店。

内儀さんはビール。


私は控える。

腹のこともあるし、スープとサンドイッチのようなものにしよう。

やっぱり日本語のメニューをくれたが、
英語の方がわかりやすいのは、不思議。
(まあ日本語メニューの日本語がいい加減なのだが。)

私は、ミネストローネとリエットのサンドイッチ。


リエット(Rillettes)というのは、
コンビーフのようなものと思えばよかろう。
柔らかくほぐした肉を脂で冷やし固めたもの。

鴨などもあるが、普通は豚肉。

生野菜などもなく、テキトウに切ったバケットに
はさんだだけ、というのもおもしろい。
出てきたマスタードを塗って食べる。

こんなものも、やっぱり、うまい。

ミネストローネはむろん野菜の具だくさんなのだが、
他になにが入っているのだろうか。チーズか。
妙に濃厚でうまい。

内儀さんはオニオングラタンスープ。


(ちょっとピンぼけ。)

こちらはブランデーであろうか、たっぷりと入って、
アルコールも飛ばしておらず、酔っぱらうくらい。
チーズもたっぷり。やはり超濃厚。

ミネストローネもオニオングラタンスープも
フランス料理の定番中の定番。

どちらも日本で食べるものとは随分違うが、
この味が定番なのであろうか。

店を出て、少し歩くと、、お!。

野田岩。


むろん、うなぎの麻布野田岩。(メーデーで休み)

そのパリの店

オープンは1996年のよう。

(グルメ雑誌かなにかの記事であろうか。)

うな重で30〜50ユーロ。
気持ち、高めだが、いい線か。

パリで野田岩の蒲焼が食べられるかぁ。
住んでもいいなぁ、、。

さらに、ブラブラ。

ルーブルの隣、セーヌ川沿いのJardin de Tuileres
(チュイルリー庭園)へきてみる。
ここはヴェルサイユと同じく、ル・ノートルの手がけたもの。
やはり、シンメトリーの配置で鋭角に切り揃えられた木々。

セーヌ川に沿った公園の中央線は、かのルーブルから
ラ・デファンスまでの一直線の一部。

コンコルド広場方向。コンコルド広場の塔と、
その向こうにシャンゼリゼ通りがあって
エトワールの凱旋門(いわゆる凱旋門)、さらに、
門の間から、ラ・デファンスの新凱旋門が見える?。

反対のルーブル側。


もう一つの凱旋門、Arc de Triomphe du Carrousel
(カルーゼルの凱旋門)と、ルーブル。

随分な人出。
今日はメーデーなので、観光客ではなくパリ市民なのだろう。
集会のようなものがあったのか、この時間、フランス国旗を
持った人々(初老の男性三人組といった格好。)を
なん回も見かけた。

おっと。雨が降ってきた。
この滞在はなん度も雨に降られている。

公園を抜けて、オランジェリー美術館。

オランジェリーの入口。


粋なお兄さんが雨宿り中。

オランジェリーはむろん、メーデーでお休み。(嗚呼)

モネの『睡蓮』が目玉だそうな。
(といっても、どんな絵だったか思い出せぬが、、、。)

セーヌ川をはさんで対岸にはオルセー。
もちろん、こっちも休み。

こうしてブラブラとあてもなく散策するのもよいのだが、
わからないながら、こんな時間があるのなら、
調整して観ることはできたはずであった。

左にコンコルド広場。


「コンコルドって、なんだっけ?」。

と、私。
内儀(かみ)さんが

「人の名前?。
 飛行機もあるし。」

(バカップルである。)

Concordeは、調和。

例のルイ15世とマリーアントワネットの処刑されたのが
ここであったという。
革命後、革命広場、という名前に変わり、その後さらに、
今のコンコルド広場と、名前が変わっているよう。

傘は持ってきたが、雨もだいぶ強くなってきた。

急ぎ足でホテルまで戻る。

今夜のレストランの予約は20時。

明朝、出立が早いので、それまで、荷物のパッキングなど。

さて、レストランは[Passage 53]
(パッサージュ53)という。

場所はホテルからも歩ける。
メトロでは、Grand Boulevards駅が最寄。

ミシュラン二つ星。
シェフは日本人。日本人初の二つ星という。


いよいよ明日は、二つ星の仕事。




つづく。



 


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