断腸亭料理日記2015

浅草・洋食・ヨシカミ

4月14日(火)夜

今日も雨。

うすら寒い。

なにを食べようか考えていて、久しぶりに
浅草六区の洋食や[ヨシカミ]にいってみようかと思い付いた。

私の普段の行動範囲の、上野、浅草界隈、洋食やはなん軒もあるが
やはり[ヨシカミ]が行きやすく、また好みといってよい。

浅草というのはご存知の通り古くからの盛り場なので
うまい洋食やもたくさんあるのだが、ここは10時までやっており、
夜の早い浅草の中では、最も遅くまで開けている。

一方、上野などにも洋食やはあり、新しいところも
なん軒かあるのだが、新しい洋食やというのは、もう一つ。

「洋食」というのは、オムライスだったり、コロッケだったり
カツレツだったり、むろん家庭でも作られるし、
どこの定食やにもある。

オーソドックスであり、いわば"枯れた"、
完成された料理ということができよう。

つまりアレンジはほとんど許されない。
アレンジをすれはその料理ではなくなってしまう。

そういう料理はやはり、なん十年も作っているところには
かなわないと思うのである。

つまり、材料や見た目で誤魔化すのではなく
オーソドックスなものを誰にも負けぬようにおいしく作るのが、
彼らなのである。

これが料理人の本当の腕、といいものなのではなかろうか。
(老舗洋食やでは同じものでも信じられないくらいの
手間がかかっていることがある。)

ともあれ。

[ヨシカミ]。

大江戸線からTXに乗り換えて一駅。

地上に上がって、雨なのでROXの中を抜けて
外に出てくる。

パチンコやの脇を通って
[ヨシカミ]到着。

ドアを開けて入る。
やはりウイークデーの夜でこの天気。
すいている。

入ってすぐのカウンターに座り、
メニューが置かれる。

やっぱりビール。

ここは浅草のデフォルト、スーパードライ。
小皿に入れられたかき餅が置かれる。


注文は、考えてきたのだが
見るともなく、メニューを見る。

やはり、考えてきた通り

コンビネーションサラダと
チキンライス。

ほぼ、私のここでの定番。

目の前は厨房だが、中でもサラダはすぐ前で作る。

あらかじめ切ってあった野菜を
下の冷蔵庫から出してボールでマヨネーズと和える。

これがよい。

どうせ食べる時に混ぜるのだから
あらかじめ混ぜてくれているのは
手間が省ける上に、ちょうどよい混ざり具合にしてくれる。

トマトとホワイトアスパラをのせて、
上からもマヨネーズをたらして、出来上がり。

はい、お待ちどうさま!。


ビールを呑みなが食べる。

と、気が付いた。
サラダが出たことをチキンライス担当に伝えている。

今まで気付かなかった。
今日は客が少ないせいもあろうが
出す順番は調整していたのだ。(あたりまえか。)

サラダを食べながらチキンライスができてくるのを見る。

毎度感心するがフライパンを振りながら
4〜50cmの高さまでご飯を舞上げながら炒める。

これがプロの技。

ちょうどサラダを食べ終わる頃
チキンライスの出来上がり。

はい、お待ちどうさま!。


なにがうまい、といって、味が濃い、
と、いうこと。

はふはふと、食べ終わる。

うまかった。

ご馳走様でした。

たまには[ヨシカミ]、こなければいけない。





ヨシカミ





  


 

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