断腸亭料理日記2017

冷やし麺・二題

8月5日(土)〜

土曜日、朝。

まだ涼しい内に、と思って、自転車で探索活動に出る。

今日は、ただ探索ではなく、久しぶりに
千束町の路麺(独立系立ち喰そば)に行こうというのが
もう一つの目的。

以前は随分と通ったのだが、かなりのご無沙汰。
冷やしのぶっかけに、おろしと、桜海老のかき揚げ、
というのが、頭にあった。

桜海老のかき揚げというのが、かなりうまかった。

こういう暑い頃には冷たいそばとおろしに
このかき揚げがうまいだろうと。

浅草通りを郵便局手前の信号で渡り、ずっと北上。

言問通りを渡って、はちみつやの脇を入り、
ちょっと細い路地をくねくね。
店に到着。
あれま。
お休み。
原則、土曜は休みになっていたのか。

この界隈で他に冷やしのおろしが食べられる路麺は?。

最近幅広く、路麺を歩いていいないのでよくわからぬが。
浅草方向よりも、上野方向か。

北上野に[山田製麺所」という製麺所直営の路麺があったはず。

う〜ん。

こちらもやっていない。

そしてたどり着いたのは、昭和通り沿い、東上野4丁目、
[元長]というところ。

さほど新しそうではないが、入ったことはなかった。

冷やしおろしはありそう。
入ってみる。

カウンターのみ、先客は、年配の男性と
学生とみえる若い男性の二人。

調理場は誠実そうな小父さん一人。

桜海老かき揚げ、なんというものはないので、
ぶっかけのおろしに、普通のかき揚げをもらった。

ここは自家製を謳っている。
麺が細い。

かなりシャッキリしたのど越し。

びっくりするものはないが、普通にうまい。

先客二人が食べ終わって出ていく時に、ありがとうございます、
いってらっしゃ〜い、と必ずいって、見送る。
お馴染みなのか?。

わたしも食べ終わり、店を出ようとすると、
やっぱり、ありがとうございます、いってらっしゃ〜い。
皆にいうことにしているのであろう。

これだけで、この店の印象がまったく違ってくる。

ご馳走様でした。

さて、翌、日曜日。

やっぱり、朝、自転車で探索。
今日は、浅草方面。
六区から、浅草寺、隅田公園。
今日はちょっと足を延ばして、吾妻橋も渡って、スカイツリー。
2時間ほど、一回りして、元浅草まで戻ってくる。

家にで食べようかと思ったのだが、
汗をそうとうかいたので、吸い込まれるように、
浅草通り沿いの朝ラー、喜多方ラーメンに入ってしまった。
汁気のあるものが食べたかったのである。

熱いノーマルな喜多方ラーメンのつもりで入ったのだが、
冷やしラーメンというのがあったので、もらってみることに
してみた。

これが冷やしラーメン。

おわかりになろうか、角氷も入っている。

冷やしラーメンというのは、山形が発祥で
名物になっている。
山形といえば、先日の鶏肉ののった「肉そば」
というのも名物ではあるが、変わったものを
考え出すところである。
(いや、大幅には変ってはいない。ちょっと普通には
存在しないというくらいかもしれぬ。)

冷やしラーメンのポイントは、ここのものもそうだが
冷たくしても固まらない油、というところだそうな。
サイエンティフィックにいえば、融点の低い油、
ということか。
サラダ油もそうだが植物性の油の融点は零下のものも
あるので、それを使えばよいということであろう。
その代り、スープに入っている動物性の油は
すべて取っておく、ということになろう。

さて、肝心の味。

麺は平たい、ウエーブつきのもの。
スープはかなりさっぱりしており、そう、
ちょうど朝鮮料理の冷麺のような感じである。

のっているシャーシューは脂身が固まっているので
これはちょっと違和感があるか。

そして、このスープ、飲み干したいかどうかといえば
それほどでもない。
そういえば、冷麺のスープも飲み干したいとは
なぜか思わない。

やはり冷やしラーメン、まずくはないが、
このあたりが限界という感じであろうか。

中華麺の冷やしであれば、冷やし中華の方に、
軍配が上がろう。

元長
台東区東上野4-10-7 東ビル 1F
03-5246-4848


喜多方食堂 麺や玄
台東区元浅草4丁目7ー15 中沢 第 一 ビル 1F
090-2732-5570


 

 

  

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