断腸亭料理日記2023

中国手打拉麺馬賊浅草本店/
日暮里路麺讃岐うどんおにやんま

さて、やっと10月になった。
今日は2本。

4430号

10月3日(水)第一食

中国手打拉麺[馬賊]浅草本店

涼しくなってきたが、まだ東京の最高気温は
27.3℃、晴れのち曇り、最小湿度は12時32分で34%。
さわやか、ではある。

街に金木犀の香りがするようになった。
私の子供の頃は、9月初旬であったはず。
そういえば「君のひとみは10000ボルト」という
曲があった。
この曲には「金木犀の咲く道よ」というフレーズが
あった。
堀内孝雄、昭和53年(1978年)8月5日リリース。
資生堂秋のキャンペーンソングであった。
私は高校一年。
金木犀というのは、初秋、急に涼しくなると敏感に
花が咲き強い芳香を街に放つ。暑さが終わった
安堵とともに秋のさわやかさを演出する。
もちろん、気付いていはいたが歌詞にして
CMとしてバンバン流れ、俳句の季語のように
完全にイメージが定着した。
毎年、金木犀の香りがすると、つい口ずさんで
しまう曲である。

〜報道されているように、谷村新司氏が亡くなれた。
この曲の作詞も氏であった。我々の世代にとっては、
数々の曲が文字通り、青春の楽曲であった。
そして、やはり詞のうまさ、心をとらえる力は
もの凄いものがあった。感謝とご冥福をお祈りする。〜

今日は、浅草[馬賊]。

涼しくなったので、焼きそば。

ここはバンバンと大きな音を立てて、打つ
手打ち麺。
この麺は焼きそば用だからかに比較的柔らかめに
しているよう。

酢をかけまわして、食べる。

焼き目がない麺なのだが、うまい焼きそば、で、ある。


台東区雷門2-7-6
03-3841-6002

10月5日(木)第一食

日暮里・路麺・讃岐うどん[おにやんま]

昨日は、雨っぽくて気温も下がったが、
今日は一昨日同様、よい天気。
そして、さわやか。

雲も少しあるが、これも秋らしいよい天気、
と、いうのであろう。

さわやか、、、いや、もう乾燥しているか。
(ちなみに17時18分が最低湿度で42%。)
年のせいで潤いが減っているのか、
ここ数年、指先がすぐにささくれだってくる。
ハンドクリームが欠かせない。

ともあれ。

今日は、よい天気なのでちょっと
遠出をしてみようか。

やっぱり麺類だが[おにやんま]。

少し前から、讃岐うどんが食べたかった。

うどんというのも、時として食べたくなる。

日暮里駅前。
ちょっと遠いが、行ってみようか。

元浅草から左衛門橋通りを真っすぐ北上。
入谷で昭和通りを渡り、旧石神井用水跡の
グネグネした細い通りを通り、根岸小学校の交差点。
尾久橋通りから、Y字路を再び旧石神井用水跡の
細道に入り、[羽二重餅]、日暮里駅前。

そう、ここにも[馬賊]はあるが、その数軒先。

券売機で、鶏天ぶっかけ、530円也。

中へ入って、右側が厨房。
前に立って、できるのを待つ。

券売機から食券がでるのだが、実はこれは
必要ない。買うと同時に厨房にも券が出て
それを見て、お兄さんは作り始めるという
仕組みになっている。

できた。

背後のスツールのあるカウンターに掛ける。

鶏天ぶっかけ。

やっぱり、うまい。
適度な腰。

この鶏天というのもうまいのだが、
から揚げとはどう違うのであろうか。

そもそも天ぷらとから揚げの違いというのは、
定義をすると、意外に難しかろう。

天ぷらは小麦粉でから揚げは、片栗粉と
考えがちであろうが、プロの鶏からは、小麦粉を
使う方が多い。鶏唐揚げは種に下味を付ける
ことが多い。
東京の伝統的天ぷらは、衣に味は付けないが、
玉子を入れることが多い。しかし、これも入れねば
ならないというものではない。

ここのものは、衣にも味が付いている。

この店で、最も出るのが鶏天であろう。
以前にここの五反田の店で作るのをじっくり見ていた
ことがあるのだが、お兄さんが一人でうどんを
ゆでながら、おそろしい手際で、たくさん出る
鶏天をガンガン揚げていた。
肉にも下味を付けているのか、衣の粉味付きの
専用のもの、なのであろうが。

うまかった、うまかった。

ご馳走様でした。


荒川区西日暮里2-18-5 川島ビル 1F

 

 

 

※お願い
メッセージ、コメントはFacebook へ節度を持ってお願いいたします。
匿名でのメールはお断りいたします。
また、プロフィール非公開の場合、バックグラウンドなど簡単な自己紹介を
お願いいたしております。なき場合のコメントはできません。

 

 

 

断腸亭料理日記トップ | 2004リスト1 | 2004リスト2 | 2004リスト3 | 2004リスト4 |2004 リスト5|

2004 リスト6 |2004 リスト7 | 2004 リスト8 | 2004 リスト9 |2004 リスト10 |

2004 リスト11 | 2004 リスト12 |2005 リスト13 |2005 リスト14 | 2005 リスト15

2005 リスト16 | 2005 リスト17 |2005 リスト18 | 2005 リスト19 | 2005 リスト20 |

2005 リスト21 | 2006 1月 | 2006 2月| 2006 3月 | 2006 4月| 2006 5月| 2006 6月

2006 7月 | 2006 8月 | 2006 9月 | 2006 10月 | 2006 11月 | 2006 12月

2007 1月 | 2007 2月 | 2007 3月 | 2007 4月 | 2007 5月 | 2007 6月 | 2007 7月 |

2007 8月 | 2007 9月 | 2007 10月 | 2007 11月 | 2007 12月 | 2008 1月 | 2008 2月

2008 3月 | 2008 4月 | 2008 5月 | 2008 6月 | 2008 7月 | 2008 8月 | 2008 9月

2008 10月 | 2008 11月 | 2008 12月 | 2009 1月 | 2009 2月 | 2009 3月 | 2009 4月 |

2009 5月 | 2009 6月 | 2009 7月 | 2009 8月 | 2009 9月 | 2009 10月 | 2009 11月 | 2009 12月 |

2010 1月 | 2010 2月 | 2010 3月 | 2010 4月 | 2010 5月 | 2010 6月 | 2010 7月 |

2010 8月 | 2010 9月 | 2010 10月 | 2010 11月 | 2011 12月 | 2011 1月 | 2011 2月 |

2011 3月 | 2011 4月 | 2011 5月 | 2011 6月 | 2011 7月 | 2011 8月 | 2011 9月 |

2011 10月 | 2011 11月 | 2011 12月 | 2012 1月 | 2012 2月 | 2012 3月 | 2012 4月 |

2012 5月 | 2012 6月 | 2012 7月 | 2012 8月 | 2012 9月 | 2012 10月 | 2012 11月 |

2012 12月 | 2013 1月 | 2013 2月 | 2013 3月 | 2013 4月 | 2013 5月 | 2013 6月 |

2013 7月 | 2013 8月 | 2013 9月 | 2013 10月 | 2013 11月 | 2013 12月 | 2014 1月

2014 2月 | 2014 3月| 2014 4月| 2014 5月| 2014 6月| 2014 7月 | 2014 8月 | 2014 9月 |

2014 10月 | 2014 11月 | 2014 12月 | 2015 1月 |2015 2月 | 2015 3月 | 2015 4月 |

2015 5月 | 2015 6月 | 2015 7月 | 2015 8月 | 2015 9月 | 2015 10月 | 2015 11月 |

2015 12月 | 2016 1月 | 2016 2月 | 2016 3月 | 2016 4月 | 2016 5月 | 2016 6月 |

2016 7月 | 2016 8月 | 2016 9月 | 2016 10月 | 2016 11月 | 2016 12月 | 2017 1月 |

2017 2月 | 2017 3月 | 2017 4月 | 2017 5月 | 2017 6月 | 2017 7月 | 2017 8月 | 2017 9月 |

2017 10月 | 2017 11月 | 2017 12月 | 2018 1月|2018 2月| 2018 3月|2018 4月 |

2018 5月 | 2018 6月| 2018 7月| 2018 8月| 2018 9月| 2018 10月| 2018 11月| 2018 12月|

2019 1月| 2019 2月| 2019 3月 | 2019 4月| 2019 5月 | 2019 6月 | 2019 7月| 2019 8月

2019 9月 | 2019 10月 | 2019 11月 | 2019 12月 | 2020 1月 | 2020 2月 | 2020 3月 |

2020 4月 | 2020 5月 | 2020 6月 | 2020 7月 | 2020 8月 | 2020 9月 | 2020 10月 | 2020 11月 |

2020 12月 | 2021 1月 | 2021 2月 | 2021 3月 | 2021 4月 | 2021 5月 | 2021 6月 | 2021 7月

2021 8月 | 2021 9月 | 2021 10月 | 2021 11月 | 2021 12月 | 2022 1月 | 2022 2月 | 2022 3月 |

2022 4月 | 2022 5月 | 2022 6月 | 2022 7月 | 2022 8月 | 2022 9月 | 2022 10月 |

2022 11月 | 2022 12月 | 2023 1月 | 2023 2月 | 2023 3月 | 2023 4月 | 2023 5月 |

2023 6月 | 2023 7月 | 2023 8月 | 2023 9月 | 2023 10月 |

BACK | NEXT

(C)DANCHOUTEI 2023