断腸亭料理日記2022

二長町ラーメン天神下大喜/
タンメン仲御徒町富白

さて、今日はラーメン二本。

4225号

12月5日(月)夜

今日は、二長町・ラーメン[天神下大喜]。

前回は、11/20

前回は納豆ラーメン。
ここはこのくらいの頻度はよいかもしれない。

間が空くと、忘れてしまう。

やはり、この店は他のラーメン店と比べて、
かなり特別なのではないかろうか。
もちろん、このご主人が特別なのだと思うが。

忘れてしまう、というのは、この店を忘れてしまう
というのではもちろんない。

味を忘れてしまうのである。
メニュー数は他の店と比べて多少多いが、べら棒に
多いということでもない。
だが、来るたびに違うものを食べていると、
一周りする頃、もう一度同じものに戻ると、
どうも味が変わっている、、そんな気がするのである。

昼の営業は14時半までなので、13時台には入らねば。

今日は、ちょっと久しぶりに、ここのメニューの
筆頭に書かれている、とりそば。

とりそばの前回を振り返ると、去年の1月。

カウンターはほぼ満席。

ノーマルなとりそば。

こんな感じ。
はて、2年弱前、こんな感じであったろうか。

スープが黄色い。
山盛りの白髪ねぎで上にのっている黄色いのは、
ゆずの皮をおろしたもの。
かいわれ、メンマ、鶏のチャーシュー。
そぼろ。

麺は、

細ストレート。

このスープの黄色は、脂なのか。
鶏だしのスープ。
鶏だと、鶏白湯というのか白濁したものもあるが、
澄んだもの。
また、鶏だと、鶏くさい、というのか、独特の
匂が出るところもあるが、それもなく、とても上品。

上品だと、逆にパンチがないということもある。
かなり以前であったろう、そんな印象を受けた
こともあったように思う。

少し前からそれもなくなり満足感もあった。

だが、うーん、どうであろうか。
なにか、もう一つのような。
なにか足りないような、、、。

試みに、先の、昨年の1月の写真を振り返ってみよう。

これは、全部のせだが、同じとりそば。
明らかに、スープの黄色味が少ない。

やはり、同じメニューでもここは変わっている
のである、日々ではなかろうが、ある程度経つと
確実に変わっている。メニュー筆頭のものでも。

このように1年以上前だと、もはや記憶のかなた。
味をきちんと比べることは、私には不可能。
だが、変わっていることは間違いなかろう。

これだけの間にかなりの幅で味を変えている店は、
やはり稀有な存在であろう。

ずっと通っているが、まだまだ、このご主人を
とらえきれていない。おもしろいもんである。


台東区台東2-4-4
TEL 03-3834-0348


12月8日(木)第一食

タンメン・仲御徒町[富白]

夏でもよいのだが、寒くなるとやっぱり
タンメン。

ノーマルなタンメンだと、御徒町駅前の[珍萬]。

いや、ご近所、小島町[幸楽

でも、うまい。町中華定番の味。

定番よりも濃い、仲御徒町の[富白]。

あそこにしようか。

14時少し前。

鶏塩タンメン。

アップ。

豚チャーシューが三枚。
麺はちょい縮れの太麺。

寒くなると熱いタンメンは、実によい。
この濃い白濁のスープが腹に染み渡る。
力強い太麺もよい。

ここのタンメンを初めて食べたのはもう随分前だが
通うようになったのは、この夏頃からであった。
このタンメンはいつきても、うまい。
いつも同じ味?!。

考えたのだが、ラーメンやというのは、
こういうのが普通なのである。
微妙な変化はあるのだろうが、基本同じ味を
出し続ける。
お客もそれを期待して出掛ける。

そういう意味で先の[大喜]は、普通のラーメンや
ではない、のであろう。
いや、もう少しいうと、ラーメンに限らず料理人と
いうのは業態にもよろうが、同じもの、同じ味のものを
作り続けるというのも重要な仕事の一つであろう。

[大喜]のご主人はおそらく、そういう料理人では
ないのである。やはり稀有である。

 

 

 

台東区台東3-14-10
03-6677-3156

 

 

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